
大切な家族である愛猫ですから、キャットフードもより安全・より安心できるものを与えたいですよね。飼い主さまも、食べることで健康になったり、抱えている悩みを解決できたりするフードをお探しではありませんか?
上質な原材料にこだわり尿路結石予防や腸内環境の調整ができる「グランツキャットフード」と、吐き戻し軽減や毛玉ケアができる「オールウェル」。どちらも注目を集めているキャットフードですが、どう使い分けしたら良いのでしょうか?
この記事では、グランツキャットフードとオールウェルについて、気になるコスパや原材料・成分などの違いを徹底解説します。この記事を読めば、グランツとオールウェルの違いや使い分けが分かるようになりますので、お悩みの方はぜひお読みください。
目次
「グランツキャットフード」と「オールウェル」を6つの項目で比較しました!
「グランツキャットフード」と「オールウェル」は、コスパや原材料などに大きな違いがあります。飼い主さまが重要視するポイントや愛猫の状態により、最適なフードが異なるため、詳しくみていきましょう。
ここでは、グランツとオールウェルに関して、下記6つのポイントにフォーカスを当てて徹底比較しています。
- コスパ
- 販売会社
- 原材料
- 栄養価
- 対象
- 食いつき
なお、グランツもオールウェルも複数のラインナップがありますが、今記事ではグランツの【チキン】【サーモン】およびオールウェルの【室内猫用チキン味】【室内猫用フィッシュ−贅沢素材入り−】をピックアップしていますので、ご了承ください。
グランツ
チキン |
グランツ
サーモン |
オールウェル
室内猫用チキン味 |
オールウェル
室内猫用フィッシュ味−贅沢素材入り− |
||
①コスパ | △
1.5kg 4,950円 (165円/日) |
◯
1.6kg 1,781円 (67円/日) |
◯
1.5kg 1,781円 (71円/日) |
||
②販売会社と購入可能な場所 | △
GRANDS株式会社 公式サイトでのみ購入可 |
◯
ユニ・チャーム株式会社 ドラッグストアやペットショップなどで購入可 |
|||
③主原材料と危険性 | ◯
脱水チキン27%、フレッシュチキン25%、チキンファット7%、チキンププロテイン6%、サーモンオイル0.8% ※危険な原材料なし |
◯
フレッシュサーモン25%。脱水サーモン21.77%、チキンファット5.22%、チキンプロテイン2%、サーモンオイル1.94% ※危険な原材料なし |
△
穀類(トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス、乾燥ささみ加工品粉末)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、煮干パウダー、かつお節) ※危険な原材料あり |
△
穀類(トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス、乾燥ささみ加工品)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、乾燥小魚、煮干パウダー、かつお節、まぐろミール、かつおミール、白身魚ミール、乾燥シラス) ※危険な原材料あり |
|
④成分 | ◯
タンパク質32%、脂質15% 358kcal/100g |
◯
タンパク質32%、脂質16% 361kcal/100g |
◯
タンパク質30%、脂質9% 340kcal/100g |
◯
タンパク質30%、脂質9% 340kcal/100g |
|
⑤対象 | △
成猫1歳〜 |
△
成猫1歳〜 |
|||
⑥口コミ | ◯
|
◯
|
|||
×
|
×
|
ひとつずつ詳しく見てみましょう。
「グランツ」と「オールウェル」比較①:コスパはどっちがいい?
グランツとオールウェルのコスパを比較した結果は、以下の通りです。
グランツ
|
オールウェル
室内猫用チキン味 |
オールウェル
室内猫用フィッシュ味−贅沢素材入り− |
|
お試し | 550円(300g/100g×3種) | 330円(200g) | |
価格(税込)と内容量 | 【1.5kg:500g×3袋】4,950円 | 【1.6kg:400g×4袋】
1,781円 ※Amazon参照 |
【1.5kg:375g×4袋】1,781円
※Amazon参照 |
定期コース | あり
ごちそう定期便で10%〜20%OFF(4,455円〜3,960円) |
なし | |
1日あたりの値段
※3kgの成猫の給餌量で計算 |
165円(通常購入時)
132円(定期購入時) ※1日50gで計算 |
66円
※1日60gで計算 |
71円
※1日60gで計算 |
コスパが良いのは「オールウェル」です。
グランツが1.5kgで4,950円であるのに対し、オールウェルはチキン味が1.5kgで1,781円、フィッシュ味−贅沢素材入り−が1.6kgで1,781円。
こう見ると、コスパにかなり大きな違いがありますね。
なぜ値段に倍以上の差があるのか…
その答えは「穀物類を使用しているかどうか」です。
「グランツ」と「オールウェル」比較③:原材料がいいのは?で詳しく説明しますが、穀物類を使用していないグランツに対し、オールウェルは主原材料に穀物類を使用しています。
グランツは穀物類の代わりに動物性原材料をたっぷり使用しているため、どうしても値段も高くなってしまうようです。
「グランツが気になるけど5,000円近い値段は出せない…」こう悩んでしまう飼い主さまも多いのではないでしょうか?
そこで、グランツにはお得にフードを購入できるお試しコースや定期コースがあります。
お試しコースを活用すれば、プレミアムキャットフードであるグランツを全3種100gずつを550円で購入できます。愛猫はどの味が好みなのか、アレルギーはないかなどをお手軽に試してから本購入できるので、無駄になる心配がありませんね。
また、グランツには、継続購入するたびに割引率が高くなる「ごちそう定期便」もあります。通常では約5,000円するグランツですが、このごちそう定期便をうまく使えば10%〜20%OFFの4,455円〜3,960円で購入できるようになります。
(引用元:グランツキャットフード)
少しでも安くグランツを購入した場合は、定期便を活用するのも良いでしょう。
とは言え、定期便を活用したとしてもオールウェルのコスパの良さには敵いません。
コスパは圧倒的にオールウェルが良いと言えるでしょう。
「グランツ」と「オールウェル」比較②:販売会社はどっちが安心?
グランツとオールウェルの販売会社について比較した結果は、以下の通りです。
グランツ
|
オールウェル
|
||
販売会社 | GRANDS株式会社 | ユニ・チャーム株式会社 | |
購入可能な場所 | 公式サイトのみ | ペットショップ、ホームセンター、百貨店、ドラッグストアなど | |
原産国 | フランス | 日本 | |
生産工場 | フランスの港町にある工場 | ISO9001及びISO14001を取得した国内工場 |
販売会社の安全性が高いのは「オールウェル」です。
グランツの販売会社である「GRANDS株式会社」は、2018年に株式会社シー・コネクトから独立した会社です。グランツは親会社であるシー・コネクトの通販ノウハウを元に、公式サイトのみで販売。流通コストを削減し、消費者の手元になるべく低コストでお届けできるよう工夫しているようです。
そんなグランツを製造しているのは、ペット愛国であるフランスの港町にある工場。
公式サイトには「工場出荷の前には外部機関による衛生検査を実施」との記載があり、検査をクリアしたものだけを出荷しています。
しかし、製造工場や衛生検査の基準などの詳細は開示されていません。
品質管理の詳細がわからないため、安全性が高いとは言い切れないのが現状です。
対するオールウェルの販売会社は「ユニ・チャーム株式会社」。
ユニ・チャーム株式会社は1961年創業、1986年からペットケア事業を開始しており、その歴史はとても長いです。
そんなオールウェルを製造している伊丹工場と三重工場は、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001及び環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001を取得しています。
原材料の受け入れ時には成分分析を行ったり、製造後包装時には金属探知機で異物混入をチェックしたりと、品質管理も徹底。その詳細を公式ホームページに開示しているところにも、好感と安心感が持てます。
(参考:ユニ・チャーム公式サイト「安全・安心を届けるために」)
事業の歴史が長い点や、工場や管理体制の詳細を開示している点を考えると、オールウェルの方が安心安全と言えるでしょう。
「グランツ」と「オールウェル」比較③:原材料がいいのは?
グランツとオールウェルでは、原材料にも大きな違いがあります。
原材料の内容により愛猫に向いているフードなのかの判断ができるため、重要なポイントになります。ひとつずつ詳しくみてみましょう。
グランツ
チキン |
グランツ
サーモン |
オールウェル
室内猫用チキン味 |
オールウェル
室内猫用フィッシュ味−贅沢素材入り− |
|
主な原材料 | 脱水チキン27%、フレッシュチキン25%、チキンファット7%、チキンププロテイン6%、サーモンオイル0.8% | フレッシュサーモン25%。脱水サーモン21.77%、チキンファット5.22%、チキンプロテイン2%、サーモンオイル1.94% | 穀類(トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス、乾燥ささみ加工品粉末)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、煮干パウダー、かつお節) | 穀類(トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス、乾燥ささみ加工品)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、乾燥小魚、煮干パウダー、かつお節、まぐろミール、かつおミール、白身魚ミール、乾燥シラス)、 |
その他の原材料 | さつまいも、エンドウ豆、ひよこ豆、チコリ、ビール酵母、マンナンオリゴ糖、クランベリー、ブロッコリー、ブルーベリー、ユッカエキス、スピルリナ、グルコサミン、コンドロイチン、ビタミン類(A,D3,E)、アミノ酸類(タウリン,L-カルニチン)、ミネラル類(銅,ヨウ素,鉄,マンガン,セレン,亜鉛) | エンドウ豆、さつまいも、ベジタブルファイバー、ポテトスターチ、ポテトプロテイン、チコリ、ビール酵母、マンナンオリゴ糖、クランベリー、ブロッコリー、ブルーベリー、ユッカエキス、スピルリナ、グルコサミン、コンドロイチン、ビタミン類(A,D3,E)、アミノ酸類(タウリン,L-カルニチン)、ミネラル類(銅,ヨウ素,鉄,マンガン,セレン,亜鉛) | セルロースパウダー、動物性油脂、野菜類(ビートパルプ)、ビール酵母、糖類(オリゴ糖)、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、リン、亜鉛)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス) | セルロースパウダー、動物性油脂、野菜類(ビートパルプ)、ビール酵母、糖類(オリゴ糖)、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、リン、亜鉛)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス) |
穀物類 | なし | なし | トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール | トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール |
好ましくない原材料 | なし | なし | 穀物類、◯◯ミール、動物性油脂、ビートパルプ | 穀物類、◯◯ミール、動物性油脂、ビートパルプ |
人工添加物 | なし | なし | なし | なし |
原材料が良いのは「グランツ」です。
キャットフードを選ぶ際、「グレインフリー(穀物不使用)」「リスクがないこと」「無添加」の3つは非常に重要になります。
グランツは、無添加グレインフリーかつ猫に好ましくないものは一切使用していません。
これは、グランツが”猫本来の食生活”、”猫に不要なものは一切使わない”ということにこだわりを持っているから。
グランツの公式サイトでは「原材料の大半は人間の食品用と変わらない鮮度と部位を使用し、腐敗した肉などの使用は一切しておりません」と公言されており、その質の高さは一級品。
さらに、肉食動物である猫の嗜好性に合わせ、お肉やお魚といった動物性原材料をふんだんに使用しています。
そして、猫想いなだけでなく飼い主想いな点も、グランツの特徴のひとつ。
と言うのも、グランツは飼い主の悩みをもとに開発されたキャットフードなのです。
尿路結石になりやすいという猫の特性を考慮し、ベリー類を配合しています。
クランベリーやブルーベリーなどのベリー類は、尿路結石の予防効果を持つため、食事から予防に務められるのは嬉しいですね。
また、グランツはマンナンオリゴ糖やチコリといった「プレバイオティクス」を配合しているため、腸内環境の改善にも期待できます。
グランツは、「下痢」や「尿路結石」といった猫が抱えやすい問題にコミットした原材料が配合されているため、良いキャットフードと言えるでしょう。
対するオールウェルは、人工添加物こそ使用していないものの、穀物類やリスクを伴う原材料も使用されています。
穀物類は摂りすぎると、消化不良や下痢・嘔吐に繋がりかねません。腹持ちを良くする効果はありますが、猫の体にとっては負担になるため注意が必要です。
また、動物性原材料のメインである◯◯ミールは、動物の乾燥肉を意味しますが、使用する肉の種類や状態は限定されていません。腐敗した肉や病気にかかった動物の肉を使用していても問題にはならないため、注意が必要となる場合も。
とは言え、オールウェルの公式サイトでは、「主原材料の動物性タンパク原材料(チキンミールなど)は、ロット毎に官能検査(色調、臭い、外観物性など)と、原材料メーカーからの成分分析表のチェックを行い、原材料規格を満たしているかの確認を行います。」と明示されているのも確か。
リスクがゼロではありませんが、極力状態の良いものを使用する配慮はされているようです。
オールウェルは安価で購入できますが、安価であるが故に原材料もやや不安が残る、というのが正直なところです。
「大事な家族である愛猫には良いものを食べさせたい」という場合には、グランツの方が安心安全でしょう。
「グランツ」と「オールウェル」比較④:栄養価が優れているのは?
栄養価の違いにより、猫の体に与える効果は大きく変わってきます。グランツとオールウェルには、成分や栄養価にも大きな違いがあるため詳しく見てみましょう。
グランツ
チキン |
グランツ
サーモン |
オールウェル
室内猫用チキン味 |
オールウェル
室内猫用フィッシュ味−贅沢素材入り− |
|
タンパク質 | 32% | 32% | 30.0%以上 | 30.0%以上 |
脂質 | 15% | 16% | 9.0%以上 | 9.0%以上 |
繊維 | 4.5% | 4.5% | 9.0%以下 | 9.0%以下 |
灰分 | 10% | 9% | 7.0%以下 | 7.0%以下 |
水分 | 10% | 10% | 10.0%以下 | 10.0%以下 |
ビタミンA | − | − | 10000IU/kg以上 | 10000IU/kg以上 |
ビタミンE | − | − | 80IU/kg以上 | 80IU/kg以上 |
ビタミンB1 | − | − | 5.1mg/kg以上 | 5.1mg/kg以上 |
ビタミンB2 | − | − | 5.1mg/kg以上 | 5.1mg/kg以上 |
オメガ6脂肪酸 | 2.0% | 2.3% | − | − |
オメガ3脂肪酸 | 0.3% | 1.0% | − | − |
オメガ6:オメガ3 | 6.7:1 | 2.3:1 | − | − |
リン | 1.0% | 1.0% | 0.9% | 0.9% |
マグネシウム | 0.06% | 0.08% | 0.10% | 0.08% |
ナトリウム | 0.6% | 0.9% | 0.5% | 0.5% |
カルシウム | 1.2% | 1.3% | 1.0% | 1.0% |
カロリー
(100gあたり) |
358kcal | 361kcal | 340kcal | 340kcal |
グランツもオールウェルも猫が抱えやすい問題を解決し得る成分であり、どちらが優れていると言い切ることはできません。
そのため、猫が抱えている問題や求める効果により使い分ける必要があります。
グランツ・オールウェルともにタンパク質が30%以上であり、高タンパク質なフードと言えます。しかし、グランツはチキンやサーモンといった「動物性タンパク質」が豊富であるのに対し、オールウェルはコーングルテンミールなどの「植物性タンパク質」が豊富。
活動量の高い猫に”高タンパク質”なフードは不可欠ですが、猫の特性を考慮すると動物性タンパク質の多いグランツの方が、より猫向きと言えるでしょう。
また、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸が豊富である点も、グランツの特徴のひとつ。
オメガ3脂肪酸には抗炎症作用や血液をサラサラにする作用があり、オメガ6脂肪酸には皮膚や毛艶・毛並みを美しく保つ効果があります。どちらも猫の美貌を保つのに欠かせないものであり、食事から積極的に摂っていきたい成分です。
さらに、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の比率が「3:1〜10:1」が最も毛艶の改善に役立つと言う報告も。毛艶が気になる猫はグランツのチキンがおすすめです。
ただし、グランツのチキンはオメガ3脂肪酸が少ないため、皮膚炎などの炎症を伴う場合には、オメガ3脂肪酸が豊富なサーモンの方が良いかもしれません。
対するオールウェルは、繊維質が豊富な点が特徴的。
繊維質とはフードに含まれる不溶性食物繊維のことであり、「吐き戻しの軽減」や「毛玉の形成」に役立ちます。
オールウェルの公式サイトでも、吐き戻しを軽減できる点が強調されており、力を入れているのがわかります。
グランツも吐き戻しに配慮しているため、繊維は4.5%と一般的なキャットフードよりも豊富です。しかし、オールウェルは繊維が9.0%とグランツの倍以上であり、その力の入れようは桁違いと言えるでしょう。
オールウェルは、フードを胃で素早く溶かすことができる独自の食物繊維配合技術を用いています。胃内でのフードの膨張を抑えられるため、吐き戻し軽減効果に期待できますね。
さらに、ビタミンEの配合量が高いのもオールウェルの特徴のひとつ。
ビタミンEは免疫力を高める効果を持つ成分であり、猫の健康維持に役立ちます。
また、オールウェルはタンパク質を多く含みつつも、低脂質・低カロリーなキャットフードとなります。
そのため、オールウェルは減量中の猫、活動量が高くない猫、脂質による負担を避けたいシニア猫にもおすすめです。
オールウェルには、子猫用、シニア用、避妊・去勢した猫用、肥満が気になる猫用、早食いが気になる猫用、健康免疫サポートなど、猫の状態に合わせたラインナップがあります。特に気になる症状がある場合は、問題に特化したフードを選ぶのも良いですね。
詳細は、オールウェルの公式サイトをご確認ください。
グランツもオールウェルも猫が抱えやすい問題にコミットした良いキャットフードです。
しかし、栄養素により得られる効果が違うのも確か。毛艶の状態が気になる猫や活発な猫にはグランツ、吐き戻しが気になる猫や活動量が高くない猫にはオールウェルなど、使い分けるのが良いでしょう。
「グランツ」と「オールウェル」比較⑤:対象の猫の種類・年齢は?
グランツとオールウェルの対象については、以下の通り。
グランツ
|
オールウェル
|
||
対象 | 全猫種・成猫1歳〜 | 全猫種・成猫1歳〜 |
グランツもオールウェルも、全猫種・成猫1歳からが対象になります。
子猫期から成猫になる際には、フードの切り替えが必要となります。
しかし、猫の好みにより食べが悪くなったり、消化器への負担により下痢や軟便になったりと、スムーズに切り替えができないことも珍しくはありません。
排便コントロールにも配慮しているグランツの方が、排便トラブルによるフードの切り替えづらさは少ないかもしれませんね。
また、グランツには全年齢対応のチキン&サーモンもあります。
フードの切り替えが大変という場合には、子猫期から一貫してチキン&サーモンを与えるのも良いかもしれません。
「グランツ」と「オールウェル」比較⑥:食いつきがいいのは?
グランツとオールウェルの食いつきについては、以下の通り。
グランツ
チキン |
グランツ
サーモン |
オールウェル
室内猫用チキン味 |
オールウェル
室内猫用フィッシュ味−贅沢素材入り− |
||
粒の大きさ | 10mm〜12mmのコイン型 | 10mm〜12mmのコイン型 | 7mmの丸型と9mmの花型 | 7mmの丸型と9mmの花型と小魚・ささみフリーズドライ | |
良い口コミ |
|
|
|||
悪い口コミ |
|
|
グランツもオールウェルも「食いつきが良い」という口コミ、「食べない」という口コミの双方の口コミがありました。
食いつきに関しては、猫の好みや咀嚼力に左右されるため、一概にどちらが良いと言い切ることはできません。
ただし、粒の大きさがより小さいオールウェルのチキン味の方が、食べやすさはあるかもしれません。
とは言え、グランツやオールウェルのフィッシュ味−贅沢素材入り−に入っている小魚やささみフリーズドライは、食べ応えがあるため、猫の嗜好性を捉えているとも言えます。
また、それぞれの良い口コミとして、グランツには「毛艶が良くなった」、オールウェルには「吐き戻しが減った」という口コミも。
どちらもグランツとオールウェルの栄養素で得られる効果であり、その効果は覿面のようですね。
オールウェルの悪い口コミにある「下痢・便秘になった」点に関しては、穀物類が影響している可能性が高いです。
穀物類が消化器の負担になり、腸内環境の乱れが生じていたり、穀物アレルギーが生じている可能性も考えられます。
オールウェルを与えて便の性質が変わった場合には、注意が必要かもしれません。
グランツもオールウェルもお試しコースがあるため、どちらが愛猫の好みに合っているのか、食いつきがいいのか試してみるのも良いですね。
「GRANDSキャットフード」がおすすめの猫はこんな猫!
グランツキャットフードは、以下のような猫におすすめです。
猫の状態 | おすすめの理由 | |
全フレーバー共通 | 穀物アレルギーのある猫 | グレインフリー。 |
尿路結石が気になる猫 | 尿路ケア効果のあるクランベリーやブルーベリーを配合している。 | |
便のコントロールが悪い
猫 |
プレバイオティクスを配合している。 | |
運動量の多い猫 | タンパク質が32%以上であり、良質な筋肉を作り出せる。 | |
チキン | 肉系のフードが好きな猫 | 肉類をたっぷり使用している。 |
毛艶や皮膚の状態が気になる猫 | オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスが良い。 | |
サーモン | 毛艶や皮膚の状態が気になる猫(特に炎症が気になる場合) | オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が高配合。 |
グランツキャットフードの特徴は、下痢や軟便、尿路結石など猫が抱えやすい問題にコミットしている点。
プレバイオティクスやベリー類など、自然由来の原材料しか使用していないにも関わらず、猫特有の問題を解決し得ます。
動物性タンパク質を多く含むため、活発な猫や活動量の高い猫に特におすすめです。
また、毛並みの悪さや皮膚炎などで悩んでいる猫の場合、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスが良いチキンやサーモンのフレーバーがおすすめ。
ただし、チキンは抗炎症作用を持つオメガ3脂肪酸が少ないです。
そのため皮膚炎などの場合にはあまりおすすめできないので、医療機関に一度相談してみることがおすすめです。
グランツキャットフードの詳細が気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
「AllWellキャットフード」がおすすめの猫はこんな猫!
オールウェルは以下のような猫におすすめです。
猫の状態 | おすすめの理由 |
吐き戻しが多い猫 | 租繊維量が豊富。 |
毛玉ケアをしたい猫 | 租繊維量が豊富。 |
ライフステージでフードを使い分けたい猫 | 子猫~高齢期、避妊・去勢した猫用など、ラインナップが豊富。 |
減量したい猫や活動量が少ない猫 | 低脂質、低カロリー。 |
コスパを重視したい猫(飼い主) | コスパが良い。 |
オールウェルの特徴は、吐き戻し軽減に特化している点。
独自の繊維配合技術と豊富な繊維質が、吐き戻しや毛玉の形成を軽減してくれます。
愛猫が食事の度に吐いてしまうなど、吐き戻しに悩んでいる場合に特におすすめなフードと言えるでしょう。
また、各ライフステージや猫の状態ごとにラインナップが豊富な点も、オールウェルの魅力のひとつ。
猫の状態に合わせて細かくフードを使い分けたい場合にも、愛猫ぴったりのフードが見つかるかもしれませんね。
ただし、「穀物類」や「猫の体に好ましくないもの」が使われていることも確か。
安価で購入できますが、猫の体の負担になったり、病気になるリスクがあったりすることは理解しておきましょう。
オールウェルの詳細が気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。