
今やたくさんの種類があり、価格差のある商品も増えてきているキャットフード。「コスパがいいキャットフードを選びがちだけど、原材料にこだわった商品も気になる…」という方も多いのではないでしょうか?
「カナガンキャットフード」はグレインフリー・人工添加物不使用にこだわったプレミアムキャットフード。その品質の高さに、愛猫家からの人気が高まっています。対する「アイムス」は、低価格と種類の豊富さで、根強い人気があるキャットフードです。
今回は、異なる特徴を持つカナガンキャットフードとアイムスを、6つの項目で徹底比較した結果を詳しくご紹介していきます。
この記事を読めば、カナガンキャットフードとアイムスの違いが分かり、愛猫に合ったキャットフード選びができるようになるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
目次
「カナガンキャットフード」と「アイムス」を6つの項目で比較しました!
「カナガンキャットフード」と「アイムス」の違いや特徴を知るために、今回は以下の6項目について徹底比較しました。キャットフード選びの参考にしてください。
- コスパ
- 販売会社
- 原材料
- 栄養価
- 対象
- 食いつき
アイムスはライフステージや、猫に求めるケアに合わせて豊富なラインナップが揃っています。今回はその中から、調査した2023年3月時点で各通販サイトで安定して購入できる「成猫用 インドアキャット チキン」「子ねこ用 チキン」をピックアップしました。
他の種類も見てみたい方は、公式サイトからチェックしてみてくださいね。
比較の結果は以下の通りです。
カナガンキャットフード
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アイムス インドアキャット チキン
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アイムス 子ねこ用 チキン
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①コスパ | △
1.5㎏ 4,708円 (131円/日) |
〇
1.5㎏ 1,290円 (43円/日) |
〇
1.5㎏ 1,345円 (67円/日) |
②販売会社、購入場所 | 〇
株式会社レティシアン 公式サイトのみ購入可能 |
△
マースジャパンリミテッド 通販サイト、ホームセンター、ドラッグストアなどで購入可能 |
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③原材料 | 〇
主原料:乾燥チキン35.5%、チキン生肉25%、チキンオイル4.2%、乾燥卵4%、チキングレイビー2.3%、サーモンオイル1.2%
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△
主原料:肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、とうもろこし ※穀物や人工添加物あり |
△
主原料:肉類(チキンミール、家禽ミール、チキンエキス)、とうもろこし ※穀物や人工添加物あり |
④栄養価 | 〇
タンパク質:34%以上 脂質:16.7%以上 405kcal/100g |
〇
タンパク質:30.6%以上 脂質:12.6%以上 366kcal/100g |
〇
タンパク質:34.2%以上 脂質:16.2%以上 386kcal/100g |
⑤対象猫 | 〇
全猫種・全年齢 |
△
全猫種・1歳~ |
△
全猫種・~1歳 |
⑥食いつき | 〇
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〇
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〇
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ここからは各項目ごとに詳しく解説します。
「カナガン」と「アイムス」比較①:コスパはどっちがいい?
まずはじめに、カナガンとアイムスのコスパを比較。結果は以下の通りです。
カナガンキャットフード | アイムス インドアキャット チキン | アイムス 子ねこ用 チキン | |
購入場所 | 公式サイトのみ | 通販サイト、ホームセンター、ドラッグストアなど | |
お試し(送料込み) | 100円(50g) | なし | |
通常価格(税込) | 4,708円 | 1,290円 | 1,345円 |
定期コース(税込) | 【最大20%OFF】3,766円 | 【Amazon定期便
】1,161円 |
【Amazon定期便
】1,210円 |
内容量 | 1.5㎏ | 1.5㎏ | 1.5㎏ |
1日あたりの値段
(体重3㎏の給餌量で計算) |
通常価格:131円
定期コース:105円 (1日42gで計算) |
通常価格:43円
定期便:38円 (1日50gで計算) |
通常価格:67円
定期便:60円 (1日75gで計算) |
コスパが良いのは「アイムス」です。
カナガンの通常価格は1.5㎏で4,708円。カナガンは品質にこだわったプレミアムキャットフードです。そのため、価格も一般的な商品よりも高く、購入できるのは公式サイトのみとなっています。
対するアイムスは、公式サイトでの販売がありません。そのため、今回はAmazonの販売価格で比較しました。調査をした2023年3月時点の販売価格は、「インドアキャット チキン」が1,290円、「子ねこ用 チキン」1,345円です。
毎日食べるキャットフードは消費量が多いため、できるだけコスパを抑えたいところ。アイムスは通販サイトや販売店によって価格に差がありますが、どこで購入してもカナガンよりも低価格です。コスパが良いと言えますね。
一方で、カナガンはアイムスよりも約3,000円高い価格。コスパの違いに驚き、カナガンの購入を躊躇してしまう方もいるかもしれません。
カナガンを少しでもコスパ良く購入したい方は、公式サイトの定期コースがおすすめです。
(引用元:カナガンキャットフード公式サイト)
定期コースはまとめて届く印象がありますが、カナガンは1袋から購入可能。10%OFFの4,237円で買えるため、通常価格よりも約450円ほどお得です。
一度に複数袋買いたい方は、最大で20%OFFになるため、さらにお得に購入できます。購入回数の縛りもなく、いつでも解約・再開が可能なのも嬉しいですね。
カナガンを最安値で買う方法は、以下の記事でさらに詳しく解説しています。併せてご覧ください。

とは言え、いきなり1袋買っても、愛猫に合わなくてフードが残ってしまったらショックですよね。カナガンでは、お試し容量(50g)を【100円+手数料】で販売しています。
50gは一食分のため、愛猫が継続して食べるかどうかの判断は難しいかもしれません。食いつきや、チキンアレルギーの有無のチェックとして利用してみるのも良いでしょう。
カナガンはコスパの悪さを感じるものの、購入方法を工夫することでお得に購入できる商品でした。アイムスはコスパが良いフードであるだけでなく、ホームセンターやドラッグストアでも購入できる身近な商品と言えますね。
コスパ重視、手軽にキャットフードを購入したい方はアイムスがおすすめです。
「カナガン」と「アイムス」比較②:販売会社はどっちが安心?
どちらの販売会社がより安心できるのか、原産国や生産工場などを比較しました。
カナガンキャットフード
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アイムス
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販売会社 | 株式会社レティシアン | マースジャパンリミテッド |
原産国 | イギリス | オーストラリア |
生産工場 | FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)の工場認定を受けた工場 | 世界各国にある工場 |
安心して購入できる販売会社は、「カナガン」です。
カナガンを販売するのは、「株式会社レティシアン」。レティシアンは、海外の高品質キャットフードを輸入・販売する企業です。
カナガンはペットショップなどでの販売を行っていません。それは、流通にかかる日数を省き、より新鮮なフードをお届けするため。また、いつ・誰に・どのくらいフードを届けたかを自社で把握することで、品質をしっかり保つという目的も。株式会社レティシアンは、ペットフードの安心・安全性への想いが強く感じられる企業、と言えるでしょう。
カナガンを生産するのは、イギリスにあるFEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)認定工場。FEDIAFは、原材料の流通過程を明確にするなど、厳しい審査基準を設けている団体です。生産ラインは24時間モニタリングされているなど、安心・安全な体制で作られています。
一方で、アイムスを販売するのは「マースジャパンリミテッド」です。
マースジャパンリミテッドは、ペット用品・菓子製品で計17ブランドを展開する企業。有名なキャットフード「カルカン」「ニュートロ」なども、マースジャパンリミテッドが販売する商品です。
設立も1975年と長い歴史があり、ペットの健康のために長年研究に取り組む姿勢は、安心感があります。しかし、気になる点があるのも事実。
アイムスの生産工場は世界各国にありますが、その詳細は明らかにされていません。愛猫が食べるキャットフードが、どのような場所で生産されているのかは気になりますよね。品質管理体制などの情報がほとんど開示されていないため、不安が残ります。
さらに2010年には、アメリカで生産された商品からサルモネラ菌が発見され、商品回収(リコール)を行った事例も。安心安全なキャットフードにこだわりたい方は、品質管理が徹底されているカナガンが安心ですね。
「カナガン」と「アイムス」比較③:原材料がいいのは?
気になる原材料ですが、どちらがより良いのでしょうか。カナガンとアイムスでは、原材料に多くの違いがありました。結果は以下の通りです。
カナガンキャットフード
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アイムス インドアキャット チキン
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アイムス 子ねこ用 チキン
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原材料 | 乾燥チキン35.5%、チキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、チキンオイル4.2%、乾燥卵4%、チキングレイビー2.3%、サーモンオイル1.2%、アルファルファ、クランベリー、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニス、コロハ、ビタミン類(A、D3、E)、タウリン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、セレン) | 肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、とうもろこし、植物性タンパク、大麦、油脂類(鶏脂)、家禽類、食物繊維(ビートパルプ、オリゴ糖)、ユッカ、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、コリン、ナイアシン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、クロライド、鉄、銅、ナトリウム、ヨウ素)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸、BHA、BHT) | 肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、とうもろこし、植物性タンパク、油脂類(鶏脂、ひまわり油)、魚介類(まぐろミール、ツナミール)、家禽類、大麦、食物繊維(ビートパルプ、オリゴ糖)、マリーゴールド、初乳、ユッカ、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、コリン、ナイアシン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、クロライド、鉄、銅、ナトリウム、ヨウ素)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸、BHA、BHT) |
穀物類 | なし | とうもろこし、大麦 | とうもろこし、大麦 |
好ましくない原材料 | なし | チキンミール、家禽ミール、穀物、ビートパルプ | チキンミール、家禽ミール、まぐろミール、ツナミール、穀物、ビートパルプ |
人工添加物 | なし | BHA、BHT | BHA、BHT |
原材料がいいのは、「カナガン」です。
カナガンは、肉食動物である猫の健康に配慮したキャットフード。グレインフリー・人工添加物不使用にこだわっています。
主原料には、放し飼いチキンの新鮮な生肉をたっぷり使用。カナガンに使用する原材料は、人間も食べられるほど安全な「ヒューマングレード」です。お肉たっぷりで嗜好性・満足感も満たされるうえ、品質も安全。カナガンは抜群の安心感がありますね。
また、穀物の消化が苦手な猫のために、グレインフリーにもこだわりがあります。穀物はコストが低いため、多くのキャットフードで「つなぎ」や「かさ増し」として使用されることも。
しかし、穀物は食べ続けることによって胃腸に負荷をかけたり、穀物アレルギーを起こしてしまう可能性がある食品です。穀物を使用したフードを与える際は、少量から始める必要がある上、アレルギーが出ないかしっかり観察しなければいけません。飼い主の手間も増えますし、アレルギーが出た場合は大切な愛猫の体に負担をかけてしまうことになります。
カナガンは穀物を一切使用していないため、穀物アレルギーの心配がありません。愛猫の胃腸への負担やアレルギーの可能性を考えると、グレインフリーのカナガンは、手間なく安心して与えられるフードと言えますね。
とは言え、穀物は便通を良くする「食物繊維」の大事な摂取源です。「グレインフリーのカナガンを食べたら、便秘になってしまいそう…」「穀物アレルギーがある猫は、食物繊維をどうやって摂るの?」と思う方もいるかもしれません。
カナガンは、穀物の代わりにジャガイモやサツマイモを配合しています。私たち人間にも馴染みのある安心の食材ですね。さらに、オリゴ糖・セイヨウハッカ・アニス・コロハを配合することで、胃腸の調子を整える働きもカバー。カナガンは猫の胃腸への負担を最小限にしながら、腸内環境も整えられるキャットフードです。
さらにカナガンは、合成酸化防止剤や香料などを使用していないため、安心して与えられますね。愛猫の健康を考えたキャットフードを選ぶ際は、グレインフリー・人工添加物不使用のカナガンがおすすめです。
対するアイムスは、主原料が肉類であるものの、穀物である「とうもろこし・大麦」を使用した商品。
さらに肉類の詳細を見てみると、「チキンミール・家禽(かきん)ミール・まぐろミール・ツナミール」などの、ミール系食材の使用も気になります。
ミール系食材は、原材料を乾燥し粉末にしたもの。一見問題はなさそうですが、使用される原材料の状態は問われません。つまり、病気で亡くなった動物や、腐敗した肉が使用されている可能性がゼロではない、ということです。
アイムスの気になる点はもう一つあります。それは合成酸化防止剤の「BHA・BHT」を使用していること。
BHA・BHTは発ガン性が報告されている添加物であるため、毎日食べるキャットフードに含まれているのは、安心とは言い切れません。危険性のあるものは食べさせたくないという場合に、アイムスは不向きでしょう。
他にも、アイムス特有の成分として「ユッカ」が挙げられます。ユッカは、猫の便の匂いを軽減してくれる作用を持つ原材料です。愛猫の便の匂いが気になる場合や、室内飼い・多頭飼いをしている方には合っているかもしれません。
カナガンは、猫の健康を配慮した高品質な原材料を使っているキャットフードです。アイムスは品質に不安の残る原材料や人工添加物を含んでいるため、カナガンの方が良い原材料を使用していると言えますね。
「カナガン」と「アイムス」比較④:栄養価が優れているのは?
続いては、カナガンとアイムスの栄養価を比較。栄養価は猫の健康に直結するため、詳しく解説します。
カナガンキャットフード
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アイムス インドアキャット チキン
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アイムス 子ねこ用 チキン
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タンパク質 | 34%以上 | 30.6%以上 | 34.2%以上 |
脂質 | 16.7%以上 | 12.6%以上 | 16.2%以上 |
繊維 | 3.25%以下 | 3.0%以下 | 3.0%以下 |
灰分 | 10.7%以下 | 7.0%以下 | 7.0%以下 |
水分 | 8%以下 | 7.5%以下 | 7.5%以下 |
オメガ6脂肪酸 | 2.99% | 2.0% | 2.0% |
オメガ3脂肪酸 | 0.82% | 0.05% | 0.1% |
リン | 1.1% | 1.1% | 1.5% |
マグネシウム | 0.09% | 0.1% | 0.11% |
ナトリウム | 0.8% | - | - |
カルシウム | 1.58% | 1.1% | 1.5% |
カリウム | 0.7% | - | - |
タウリン | 0.22% | 0.18% | 0.36% |
ビタミンA | - | 50,000IU/㎏ | 80,000IU/㎏ |
ビタミンC | - | 180㎎/㎏ | 200㎎/㎏ |
ビタミンE | - | 230IU/㎏ | 300IU/㎏ |
カロリー
(100gあたり) |
405kcal | 366kcal | 386kcal |
栄養価は、猫に求める効果や抱える悩みによって必要な成分が異なるため、どちらが良いと断定はできません。
カナガンは、FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)の栄養基準に基づいて作られています。猫の健康に必要な成分がバランス良く配合され、獣医師からも高評価。子猫からシニア猫まで、安心して与えられる栄養価となっています。
特にご紹介したいカナガンの特徴は、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランス。オメガ6脂肪酸は毛並みや毛艶を良くし、オメガ3脂肪酸は抗炎症作用や血流を良くする効果があります。
2つのバランスが良いほど、猫の毛艶や皮膚の状態を改善する効果が期待されます。オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の理想的な割合は、3:1〜10:1。それぞれのフードの割合は以下の通りです。
- カナガン→3.7:1
- アイムスインドアキャット→40:1
- アイムス子ねこ用→20:1
カナガンの方が、バランス良く配合されていると言えますね。
また、カナガンとアイムス子ねこ用は、タンパク質を豊富に含むキャットフードです。タンパク質は猫の体作りに重要な成分。特に成長期である子ねこは、多くのタンパク質を必要とします。
アイムス子ねこ用は、タンパク質が34.2%以上であるだけでなく、タウリンの量もカナガンより多く含まれています。タウリンは猫の体内で合成されないため、毎日の食事からの摂取が不可欠。おやつなどで補う必要がなく、効率よく摂れるのは嬉しいですね。
カナガンとアイムスは、どちらも栄養価のバランスが良い印象です。使い分けとしては、カナガンは活動量の多い猫や、毛艶・毛並みが気になる猫に。アイムスインドアキャットは、最低限のタンパク質を摂りつつ、脂質は控えたい猫におすすめと言えます。
子ねこに与えるなら、カナガン・アイムス子ねこ用のどちらもおすすめです。両者の大きな違いは「オメガ脂肪酸のバランス」であるため、特に毛艶・毛並みが気になる子猫には、カナガンのほうがおすすめと言えますね。
「カナガン」と「アイムス」比較⑤:対象の猫の種類・年齢は?
カナガンとアイムスでは、対象の猫の種類や年齢は異なるのか、比較しました。
カナガンキャットフード
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アイムス インドアキャット チキン
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アイムス 子ねこ用 チキン
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対象 | 全猫種・全年齢 | 全猫種・1歳~ | 全猫種・~1歳 |
カナガンは全猫種・全年齢対応のキャットフード。アイムスは「インドアキャット チキン」が1歳以上、「子ねこ用 チキン」が1歳までの猫を対象にしたフードです。
アイムスは今回比較している「インドアキャット チキン」「子ねこ用 チキン」以外にも、以下のラインナップがあります。
- インドアキャット:「まぐろ味」「お魚ミックス かつお・サーモン味」
- 成猫用:「体重管理用」「毛玉ケア」「下部尿路とお口の健康維持」「避妊・去勢後の健康維持」
- 7歳以上:「腎臓と下部尿路の健康ケア」
- 11歳以上:「毎日の健康サポート」
- 15歳以上:「健康な長生きのために」
アイムスは、各ライフステージや猫に求める効果によって、フードの使い分けが可能です。種類が豊富なのは、愛猫にぴったり合ったフード選びができるメリットもあります。しかし、デメリットがあるのも事実。
それは、フードの切り替えに伴う手間や時間がかかることです。キャットフードの切り替えは、猫の体に負荷がかかり、下痢や嘔吐をしてしまうことも珍しくありません。そのため、食べ慣れたフードに混ぜながら、1〜2週間かけて徐々に慣らしていく必要があります。
また、時間をかけても愛猫の好みに合わなければ、再びキャットフード探しをしなければいけないことも。
カナガンは全年齢を通して与えられるため、フードを探したり切り替える手間がありません。多頭飼いしている場合も、猫の種類ごとに違うフードを買う必要がなく、管理も楽になりますね。
ライフステージに合わせたキャットフード選びをしたい方は、アイムスを。キャットフード選び・切り替えの手間を減らしたい方は、カナガンがおすすめです。
「カナガン」と「アイムス」比較⑥:食いつきがいいのは?
最後に、カナガンとアイムスの食いつきについて比較します。
カナガンキャットフード
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アイムス インドアキャット チキン
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アイムス 子ねこ用 チキン
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粒の大きさ | 直径8㎜~10㎜ | 直径10㎜ | 成猫用の大きさ未満でバラつきあり |
粒の形 | ふっくらとした丸型 | 平べったい丸型 | 四角型 |
良い口コミ |
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悪い口コミ |
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食いつきは、猫の好みや年齢によって異なるため、一概にどちらが良いか判断はできません。
チキン生肉をたっぷり使ったカナガンは、濃厚な香りで猫の食欲をそそります。口コミの中には、「飛びつくように食べる」「他のキャットフードと食いつきが違う」というような意見もありました。
また、噛みごたえのあるふっくらとした粒は、満足感を与えます。しかし直径が8〜10㎜のため、子猫やシニア猫には大きくて食べにくいとの口コミも。
粒の形状が原因で食いつきが悪い場合は、ぬるま湯でふやかしたり、ハンマーで砕いたりする必要があるかもしれません。カナガンに限らず、キャットフードの食いつきが悪くなってしまう原因は、他にもあります。こちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

一方でアイムスインドアキャットは、粒が直径10㎜と大きめですが、平べったい形状であるため食べやすいようです。しかし、「粒が硬そう」との意見も。カナガン同様、食感の好みや咀嚼力が影響していそうですね。
さらに、アイムスに変えてから水を飲む量が増えたことや、原材料に不安を感じてアイムスを食べさせるのを辞めた、との口コミもありました。
子ねこ用はパッケージの画像を見ると、インドアキャットと粒の形状が異なるようです。しかし、粒の大きさなどの詳細が不明だったため、マースジャパンリミテッドに確認してみました。
問い合わせの結果は以下の通り。
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アイムス子ねこ用は、粒サイズのバラつきはあるものの、体の小さい子猫にとって食べやすいサイズとなっているようです。
また、粒の硬さでは、同じくマースジャパンリミテッドが販売する【シーバ】を例に説明していただきました。シーバは、粒が指で潰せるくらいの柔らかさ。一方のアイムスは、しっかりと噛み応えのある硬さになっているとのことです。
口コミを見ると、小粒でカリカリの食感が良いのか「パクパク食べてくれる」との意見が多くありました。成長期の子猫が良く食べてくれるのは、嬉しいですよね。
その一方で下痢になったとの口コミも。原材料の穀物が未発達な子猫の体には合わないのではないか、と不安になってしまいます。
どちらのフードを選ぶにしても、食いつきには愛猫の好みや咀嚼力などが影響してしまう可能性があります。食いつきのいいフードの判断は難しいですが、食べ応え・強いお肉の香りが好きな猫には、カナガンがおすすめです。
「カナガンキャットフード」がおすすめの猫はこんな猫!
カナガンキャットフードをおすすめする猫の特徴は以下の通りです。
猫の状態 | おすすめの理由 |
穀物アレルギーの猫 | グレインフリー |
運動量の多い成猫・子猫 | 高タンパク・高カロリー |
消化器の調子を整えたい猫 | オリゴ糖・セイヨウハッカ・アニス・コロハを配合 |
肥満を防ぎたい猫 | コロハが脂質代謝を良くする |
毛並み・毛艶・皮膚の状態が気になる猫 | オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスが良い |
尿路結石が気になる猫 | 尿路ケア効果のあるクランベリーを配合 |
お肉大好きな猫 | チキンたっぷりの原材料 |
安全性の高いキャットフードを求める猫(飼い主) | 厳しい基準をクリアした工場で作られていて、猫の体に好ましくない原材料を使用していない |
カナガンは、猫の健康を考えて作られたフードで、期待できる効果も多くあります。中でも、カナガンは猫の毛並み・毛艶・皮膚の状態が気になる猫におすすめ。オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスがしっかりとれているキャットフードと言えます。
また、アレルギーの原因となる穀物や人工添加物など、猫の体に好ましくない原材料は一切使用していません。生産から飼い主に届くまでの管理体制も明示されているため、愛猫に安心安全なフードを食べさせたい飼い主にはピッタリです。
カナガンについてさらに詳しく知りたい方は以下の公式サイトをチェックしてみてください。
「iamsキャットフード」がおすすめの猫はこんな猫!
アイムスは以下のような猫におすすめできます。
猫の状態 | おすすめの理由 | |
インドアキャット チキン・子ねこ用共通 | 運動量の多い猫 | タンパク質量が豊富 |
毛玉の吐き戻しが気になる猫 | ビートパルプが毛玉を便と一緒に輩出してくれる | |
コスパの良いキャットフードを買いたい飼い主 | 1日あたり100円以下で購入できる | |
インドアキャット チキン | 脂質の摂りすぎが気になる猫 | 脂質量が控えめ |
便の匂いが気になる猫 | ユッカが配合されている | |
咀嚼力の弱い猫 | 平べったい形で噛み砕きやすい | |
子ねこ用 | 成長期の子猫 | 高タンパク・高カロリー |
アイムスは栄養バランスの取れた、コスパ抜群のキャットフードです。
アイムスは、ホームセンターやドラッグストアで購入できる身近な商品のため、ネットでの購入に抵抗のある方や、実物を見てから購入したい方におすすめ。また、毛玉の吐き戻し軽減や、便臭の軽減など、猫と飼い主が快適に暮らすためのケアも可能です。
キャットフードは毎日消費するので、コスパが良いのは魅力的ですよね。しかし、原材料に不安が残ってしまうのも事実。
アイムスには、猫の体に負担をかける穀物が使用されています。穀物アレルギーや消化不良を起こさないよう、与える際は注意が必要です。さらに、発ガン性があると報告されている、合成酸化防止剤(BHT・BHA)の使用も気になりますね。
食いつきが良いとの口コミもあるため、原材料にこだわりがなく、愛猫の好みやコスパ重視の方におすすめのキャットフードと言えるでしょう。
アイムスの詳細が気になる方は、以下の公式サイトをご覧ください。