
カナガンキャットフードは「驚きの食いつき」というキャッチコピー通り、ほかのキャットフードよりも食いつきがすごいようです。
飼い主にとって、愛猫がたくさん食べてくれるのは喜ばしいことですが、あまりに食いつきが良すぎると、肥満にならないか心配になってしまう方もいるのではないでしょうか?
この記事では、カナガンキャットフードの適正量について、猫の年齢や状態別に徹底解説していきます。
この記事を読めば、自分の猫に与えるカナガンキャットフードの適正量や、肥満にしないためのポイントがわかりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
肥満にしないためのカナガンキャットフードの量はどのくらい?
猫をイメージする場合、スラッとしている優雅な姿や、細いところでも楽々と入っていけるようなスマートな姿を頭に浮かべる人も多いのではないでしょうか?
猫はスマートなイメージをもたれやすいですが、猫も人間と同じで、気をつけていなければ「肥満」になってしまいます。肥満は、糖尿病や心臓病、関節炎などの病気の原因になり得るものであり、万病のもと。
愛猫を肥満にしないためには、飼い主が与える餌の量をしっかり管理しなければなりません。
ここからは、猫の大きさや年齢、状態別に、カナガンキャットフードの適正量を解説していきます。
まずは適正体重を知ることが大切
猫に与える餌の適正量を知るためには、まず「適正体重」を知る必要があります。
人間は身長と体重をもとにBMIを算出することで、標準体重や肥満度を知ることができますが、猫の場合そうはいきません。
猫は品種や個体による体重の差が大きく、一概に何kgが適正と言い切ることができないのです。
とは言え、猫の品種ごとに適正体重の目安があるため、参考までに紹介します。
猫の品種 | オスの適正体重 | メスの適正体重 |
アビシニアン | 3.0kg〜5.0kg | 3.0kg〜5.0kg |
アメリカン・カール | 2.5kg〜4.5kg | 2.3kg〜3.5kg |
アメリカン・ショートヘア | 3.0kg〜6.0kg | 3.0kg〜5.0kg |
ベンガル | 3.0kg〜6.0kg | 3.0kg〜5.0kg |
バーマン | 3.0kg〜6.5kg | 3.0kg〜5.0kg |
ブリティッシュ・ショートヘア | 3.0kg〜5.5kg | 3.0kg〜5.0kg |
シャルトリュー | 4.0kg〜6.5kg | 3.0kg〜5.0kg |
エジプシャン・マウ | 3.0kg〜5.0kg | 3.0kg〜4.0kg |
エキゾチック・ショートヘア | 3.0kg〜5.5kg | 3.0kg〜4.0kg |
ジャパニーズ・ボブテイル | 3.0kg〜4.5kg | 3.0kg〜4.5kg |
メイン・クーン | 3.5kg〜6.5kg | 3.0kg〜6.0kg |
マンチカン | 3.0kg〜6.0kg | 3.0kg〜6.0kg |
ノルウェージャン・フォレスト・キャット | 3.5kg〜6.5kg | 3.5kg〜5.5kg |
オシキャット | 3.5kg〜6.5kg | 3.0kg〜5.5kg |
ペルシャ | 3.0kg〜5.5kg | 3.0kg〜5.0kg |
ヒマラヤン | 3.0kg〜5.5kg | 3.0kg〜5.0kg |
ラガマフィン | 4.0kg〜7.0kg | 4.0kg〜6.0kg |
ラグドール | 4.0kg〜7.0kg | 4.0kg〜6.0kg |
ロシアンブルー | 3.0kg〜5.0kg | 3.0kg〜5.0kg |
スコティッシュ・フォールド | 3.0kg〜6.0kg | 3.0kg〜5.0kg |
セルカーク・レックス | 3.0kg〜6.5kg | 3.0kg〜5.0kg |
シャム(サイアミーズ) | 3.0kg〜4.0kg | 3.0kg〜4.0kg |
オリエンタル・ショートヘア | 3.0kg〜4.0kg | 3.0kg〜4.0kg |
サイベリアン・フォレスト・キャット | 4.0kg〜8.0kg | 4.0kg〜6.0kg |
シンガプーラ | 2.0kg〜3.5kg | 2.0kg〜3.5kg |
ソマリ | 3.0kg〜5.0kg | 3.0kg〜4.5kg |
トンキニーズ | 3.0kg〜5.0kg | 3.0kg〜4.5kg |
簡単にできる猫の肥満度チェックの方法
上で紹介したように、猫の品種により適正体重の目安はあります。
しかし、あくまで「目安」であり、猫の個体により適正な体重は異なるため、適正体重の範囲外だから悪いとは一概に言い切れません。
動物病院に行って専門家に見てもらえれば、適正体重や適正体型を詳しく知ることができます。しかし、適正体重を知るためだけに動物病院に行くのも、なかなか大変ですよね。
そこで、自宅でも簡単に、自分の猫が適正な体型なのか、肥満ではないのかを判断する方法を紹介します。
それは、BCS(Body Condition Score)を用いる方法。
BCSでは、猫の体を上や横から見てみたり、触ってみたりして体型をチェックします。
- 上からみた時にくびれがあるかどうか
- 触った時に肋骨に容易に触れるかどうか
- 横からみた時にお腹の曲線が右肩下がりになっているか
これらの情報を見て、触って判断することで以下の5つの体型に分類できます。
BCS3は、猫の理想体型となります。
BCS1~2は痩せ気味、BCS4〜5は肥満気味であるため、次項以降に紹介する適正量から給餌量を調整する必要があります。
なお、理想体型にするために、給餌量は以下の方法で調整しましょう。
- 太り気味の愛猫(BCS4~5)の場合…10%減らす
- 痩せ気味の愛猫(BCS1~2)の場合…10%増やす
早く痩せさせたいからと過度に餌の量を減らしてしまうと、体内が飢餓状態に陥ってしまいます。
また、早く太らせたいからと餌の量を一気に増やしすぎてしまうと、胃腸への負担が大きくなります。
減量も増量も長期戦。焦らず±10%の範囲内で給餌量の調整をしましょう。
子猫に与えるカナガンキャットフードの適正量
子猫は、成長するためにより多くのカロリーを消費します。そのため、成猫よりも1日の必要エネルギーが多くなります。
カナガンの公式サイトによると、子猫の1日の給餌量は以下の通り。
成猫時の体重(kg) | 2〜5ヶ月
1日の給餌量(g) |
6〜9ヶ月
1日の給餌量(g) |
10〜13ヶ月
1日の給餌量(g) |
1〜2kg | 25〜35g | 45〜50g | 55〜65g |
2〜3kg | 35〜50g | 50〜60g | 65〜70g |
3〜4kg | 50〜55g | 65〜75g | 75〜85g |
4〜5kg | 65〜80g | 85〜95g | 95〜100g |
5〜6kg | 80〜95g | 95〜105g | 105〜110g |
6〜7kg | 95〜115g | 115〜120g | 120〜130g |
7〜8kg | 115〜120g | 120〜130g | 130〜135g |
成猫時の理想体重をもとに1日の給餌量が決められているため、事前に調べておけると良いでしょう。
また、上記をもとに、痩せ気味な子猫の場合と、太り気味な子猫の場合の給餌量を算出しました。その結果が以下の表となります。
成猫時の理想体重(kg) | 現在の体型 | 2〜5ヶ月
1日の給餌量(g) |
6〜9ヶ月
1日の給餌量(g) |
10〜13ヶ月
1日の給餌量(g) |
1〜2kg | 太り気味 | 23〜31g | 40〜45g | 50〜59g |
痩せ気味 | 27〜38g | 50〜55g | 60〜71g | |
2〜3kg | 太り気味 | 31〜45g | 45〜54g | 59〜63g |
痩せ気味 | 39〜55g | 55〜66g | 71〜77g | |
3〜4kg | 太り気味 | 45〜50g | 59〜68g | 68〜77g |
痩せ気味 | 55〜60g | 71〜82g | 82〜93g | |
4〜5kg | 太り気味 | 59〜72g | 78〜86g | 86〜90g |
痩せ気味 | 71〜88g | 93〜99g | 104〜110g | |
5〜6kg | 太り気味 | 72〜86g | 86〜95g | 95〜99g |
痩せ気味 | 88〜104g | 104〜115g | 115〜121g | |
6〜7kg | 太り気味 | 86〜104g | 104〜108g | 108〜117g |
痩せ気味 | 104〜126g | 126〜132g | 132〜143g | |
7〜8kg | 太り気味 | 104〜108g | 108〜117g | 117〜122g |
痩せ気味 | 126〜132g | 132〜143g | 143〜148g |
なお、子猫の場合、成猫よりも胃の容量が小さく、消化器官も未成熟です。
そのため、上記の適正量を複数回に分けて与える必要があります。
2ヶ月〜4ヶ月は5回〜6回、4ヶ月〜6ヶ月は3回〜4回、6ヶ月以降は2回〜3回に分けて与えるようにしましょう。
成猫に与えるカナガンキャットフードの適正量
成猫は、子猫ほど1日の必要カロリーが多くありません。
子猫の時期と同量の餌を与えていると、カロリーオーバーで肥満になったり、胃腸への過負荷から下痢になったりするため、注意しましょう。
なお、カナガンの公式サイトによると、成猫に与えるカナガンキャットフードの適正量は以下となります。
理想体重(kg) | 1日の給餌量(g) |
1〜2kg | 25〜35g |
2〜3kg | 35〜42g |
3〜4kg | 42〜50g |
4〜5kg | 50〜60g |
5〜6kg | 60〜70g |
6〜7kg | 70〜75g |
7kg | 75〜83g |
この給餌量も、理想体重に対する適正量なので、現在の体重で計算しないよう注意が必要です。BCSの結果を参考に、給餌量を調整するようにしましょう。
BCS1〜2(痩せ気味)、BCS4〜5(太り気味)の成猫の適正量は、以下になります。
自分の愛猫に合わせた適正量を与えるようにしましょう。
理想体重(kg) | 猫の体型 | 1日の給餌量(g) |
1〜2kg | 太り気味 | 23〜32g |
痩せ気味 | 27〜38g | |
2〜3kg | 太り気味 | 32〜38g |
痩せ気味 | 38〜46g | |
3〜4kg | 太り気味 | 38〜45g |
痩せ気味 | 46〜55g | |
4〜5kg | 太り気味 | 45〜54g |
痩せ気味 | 55〜66g | |
5〜6kg | 太り気味 | 54〜63g |
痩せ気味 | 66〜77g | |
6〜7kg | 太り気味 | 63〜68g |
痩せ気味 | 77〜82g | |
7kg | 太り気味 | 68〜75g |
痩せ気味 | 82〜91g |
シニア猫に与えるカナガンキャットフードの適正量
7歳以上のシニア猫は、徐々に消化器官が衰えてきたり、活動量が減ったりするため、成猫よりも1日のカロリーを必要としません。
成猫が1日に必要とするカロリーが「体重×60〜70kcal」であるのに対し、シニア猫の1日の必要カロリーは「体重×45〜50kcal」となります。
成猫と同じ量の餌を与えてしまうと、胃腸や腎臓に負担がかかり兼ねません。猫の年齢に合わせて、餌の量も調整していきましょう。
カナガンキャットフードは、100gあたり約400kcal。
これをもとにシニア猫に与えるカナガンキャットフードの適正量を計算した結果は、以下の通りです。
理想体重(kg) | 1日の必要カロリー | 1日の給餌量(g) |
1〜2kg | 45〜90kcal | 11〜22g |
2〜3kg | 90〜135kcal | 22〜33g |
3〜4kg | 135〜180kcal | 33〜45g |
4〜5kg | 180〜225kcal | 45〜56g |
5〜6kg | 225〜270kcal | 56〜67g |
6〜7kg | 270〜315kcal | 67〜78g |
7kg | 315kcal | 78g |
シニア猫の場合、一度に食べられる餌の量が少なくなる傾向にあります。
そのため、上記の給餌量を2〜4回に分けて与えられると良いでしょう。
去勢・避妊手術をした猫に与えるカナガンキャットフードの適正量
去勢や避妊手術をした猫は、ホルモンバランスが変わり活動量が少なくなります。
そのため、手術をしていない猫と比べて、1日の必要カロリーは8〜9割程度になります。
去勢や避妊手術をしたにも関わらず、術前と同じ量の餌をあげてしまうと、肥満になりやすくなるため注意しましょう。
カナガンの公式サイトの成猫に与えるカナガンキャットフードの適正量をもとに、去勢・避妊手術後の適正量を算出した結果が以下になります。
理想体重(kg) | 1日の給餌量(g) |
1〜2kg | 20〜28g |
2〜3kg | 28〜33g |
3〜4kg | 33〜40g |
4〜5kg | 40〜48g |
5〜6kg | 48〜56g |
6〜7kg | 56〜60g |
7kg | 60〜65g |
術後のホルモンバランスの乱れは猫により異なるため、体重増減や便の性状などを見ながら、適宜餌の量を調整してみましょう。
簡単なキャットフードの測り方
ここまでの解説で、カナガンキャットフードの適正量がわかったかと思いますが、毎回スケールを用いて量を測るのはなかなか大変ですよね。
専用のスケールや機械を買えばいいのかもしれませんが、家にあるもので簡単に測れるなら、それに越したことはありません。
ここでは、一般的な家にあるものを用いて簡単に餌の量を測る方法をご紹介します。
それは・・・ズバリ「レンゲ」!
実は、カナガンキャットフードはレンゲ1杯が約10gになるのです。
1日の給餌量が30gなら、レンゲ3杯が適正量。
朝・昼・夕と3回に分けて与えるのであれば、1食分はレンゲ1杯10gとなります。
家にスケールや専門機器がないという方は、ぜひ試してみてください。
なお、カナガンキャットフードの定期コースに申し込むと、2回目にキャットフードが送られてくる時に、無料で専用の計量スプーンがついてきます。
この計量スプーンは、1杯約20gです。
カナガンキャットフードを長期的に食べさせるのであれば、定期コースで専用の計量スプーンをゲットするのも良いですね。単品での注文では、計量スプーンはもらえないみたいなので、気をつけましょう。
なお、特典内容が変更になる可能性もあるため、詳細はカナガン公式サイトで確認してみることをおすすめします。(▷ カナガンキャットフードの公式サイト)
専用の計量スプーンにこだわりがなければ、レンゲで測る方法がおすすめです!
おやつを与える場合はカナガンキャットフードの量を減らす
カナガンキャットフードの給餌量の目安は、あくまでカナガンキャットフードだけを与えた場合のものになります。
おやつを与える場合、与えたおやつ分だけカロリーオーバーになってしまい、結果として肥満に繋がる可能性も否定できません。
おやつを与える際には、必ずカナガンキャットフードの量を減らすようにしましょう。
カナガンキャットフード 量【まとめ】
カナガンキャットフードは、全猫種・全年齢の猫が食べられるプレミアムキャットフードです。
しかし、1日の給餌量は猫の年齢や体型により異なり、飼い主による調整は必要となります。
BCSは自宅ですぐにできる簡易的なチェック方法であるため、愛猫の体型はどうか、肥満ではないか、もしくは痩せてないかを定期的にチェックして、適切なキャットフードの量を与えるようにしましょう。