
グレインフリーで人気の「カナガンキャットフード」。値段は少し張りますが、安心安全のプレミアムキャットフードとして、多くの愛猫家から愛されている商品です。
対して抜群のネームバリューとコスパの良さが人気の「サイエンスダイエット」。商品ラインナップが豊富で身近な店舗で販売されているため、購入したことがある方もいるのではないでしょうか。
それぞれのキャットフードには一長一短の特徴があるため、どちらが愛猫に合うのか迷ってしまうかもしれません。今回は「カナガンキャットフード」と「サンエンスダイエット」を6つの項目で徹底比較しました。
この記事を読めば、コスパだけでなく栄養面などの違いも知れるので、キャットフード選びの目安になります。ぜひ最後までご覧ください。
目次
「カナガンキャットフード」と「サイエンスダイエット」を6つの項目で比較しました!
「カナガンキャットフード」と「サイエンスダイエット」について、以下の6項目に着目し徹底比較しました。
- コスパ
- 販売会社
- 原材料
- 栄養価
- 対象
- 食いつき
サイエンスダイエットは種類が豊富ですが、今回は人気の「ヒルズサイエンスダイエット アダルト チキン」と比較しています。ご了承ください。
比較結果は以下の通りです。
カナガンキャットフード
|
サイエンスダイエット
アダルトチキン |
|
①コスパ | △
1.5㎏ 4,708円 (131円/日) |
〇
1.8㎏ 1,764円 (44.1円/日) ※Amazon参照 |
②販売会社 | 〇
株式会社レティシアン |
△
日本ヒルズ・コルゲート株式会社 |
③原材料 | 〇
|
△
|
④栄養価 | 〇
タンパク質:34%以上 脂質16.7%以上 405kcal/100g |
△
タンパク質:33.7% 脂質:21.4%以上 439kcal/100g |
⑤対象猫 | 〇
全猫種・全年齢 |
△
全猫種・1~6歳 |
⑥食いつき | 〇 | 〇
|
項目ごとにさらに詳しく解説します。
「カナガン」と「サイエンスダイエット」比較①:コスパはどっちがいい?
愛猫の健康を考えたフードを選びたいと思っていても、やはりコスパは気になりますよね。カナガンキャットフードとサイエンスダイエットのコスパに差があるのか比較しました。
カナガンキャットフード
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サイエンスダイエット
アダルトチキン |
|
お試し | 100円(50g) | なし |
通常価格 | 4,708円(税込) | 1,764円(税込) |
定期コース | 【最大20%OFF】
3,766円(税込) |
なし |
内容量 | 1.5㎏ | 1.8㎏ |
1日あたりの値段
(3㎏の成猫の給餌量で計算) |
通常価格:131円
定期コース:105円 (1日42gで計算) |
通常価格:44.1円
(1日45gで計算) |
返金保証 | なし | あり |
コスパが良いのは「サイエンスダイエット」です。
今回は2023年3月に調査をした税込価格で比較しています。
カナガンキャットフードは4,708円、サイエンスダイエットは1,764円(※Amazon参照)です。カナガンキャットフードは定期コースを活用すれば最大20%OFFの3,766円で購入できますが、サイエンスダイエットの安さにはかないません。
カナガンキャットフードを少しでもコスパ良く買いたい方は、以下の記事で最安値で買う方法をチェックしてみてください。
内容量はカナガンキャットフードが1.5㎏、サイエンスダイエットが1.8㎏でした。カナガンキャットフードは1.5㎏のみの展開ですが、サイエンスダイエットは公式サイトによると400g・800g・1.8㎏・2.8㎏の4種の製品サイズがあるようです。
他の製品サイズが気になる方は、サイエンスダイエット公式サイトでチェックしてみてください。
また、サイエンスダイエットは購入して満足できなかった場合、全額返金が可能です。購入店で発行されたレシートとパッケージに記載されているバーコードを30日以内に送付することで対応してもらえます。
初めて使うキャットフードは、猫によってはほとんど食べないこともありますよね。そんな時に返金対応があれば、安心して新しいフードに挑戦できます。サイエンスダイエットの返金対応は嬉しい配慮と言えるでしょう。
「カナガン」と「サイエンスダイエット」比較②:販売会社はどっちが安心?
次に、カナガンキャットフードとサイエンスダイエットの販売会社を比較しました。
カナガンキャットフード
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サイエンスダイエット
アダルトチキン |
|
販売会社 | 株式会社レティシアン | 日本ヒルズ・コルゲート株式会社 |
原産国 | イギリス | チェコ |
生産工場 | FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)の工場認定を受けた工場 | ヨーロッパの工場 |
より安心できる販売会社は「カナガンキャットフード」です。
カナガンキャットフードは株式会社レティシアンが輸入・販売を行っています。海外の高品質なプレミアムペットフードの輸入だけでなく、オリジナルペットフードの開発も行う企業です。
ペット栄養管理士などの専門スタッフが常駐しているため、商品が届いた後のサポートも充実しています。カナガンキャットフードについての質問だけでなく、愛猫と生活していく中での些細な悩みも相談できますよ。
また、カナガンキャットフードを生産する工場は、ペット先進国のイギリス国内でも高評価と信頼を獲得。FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)の厳しい基準をクリアしており、安心の品質を誇っています。
一方、サイエンスダイエットを販売する日本ヒルズ・コルゲート株式会社は、1977年創業の歴史ある企業。日々ペットフードの研究と改良を行っている企業です。
チェコはヨーロッパのため、カナガンキャットフード同様FEDIAFに則って生産されていたら安心ですよね。しかし、公式サイトにはFEDIAFの記載がないため、認定されているかどうかは明確ではありません。公式サイトによると、年に1度品質検査が行われているようです。
厳しい基準をクリアした工場で作られているカナガンキャットフードのほうが、より安心して購入できると言えますね。
「カナガン」と「サイエンスダイエット」比較③:原材料がいいのは?
カナガンキャットフードもサイエンスダイエットも、どちらもチキンを原材料に使用していますが、どのような違いがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
カナガンキャットフード
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サイエンスダイエット
アダルトチキン |
|
原材料 | 乾燥チキン35.5%、チキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、チキンオイル4.2%、乾燥卵4%、チキングレイビー2.3%、サーモンオイル1.2%、アルファルファ、クランベリー、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニス、コロハ、ビタミン類(A、D3、E)、タウリン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、セレン) | トリ肉(チキン、ターキー)、小麦、トウモロコシ、動物性油脂、コーングルテン、米、チキンエキス、ビートパルプ、魚油、乳酸、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物) |
穀物類 | なし | あり(小麦、トウモロコシ、コーングルテン、米) |
着色料・香料 | なし | なし |
原材料がいいのは「カナガンキャットフード」。サイエンスダイエットよりも、安心して愛猫に食べさせてあげられるキャットフードと言えます。
カナガンキャットフードの大きな特徴は以下の2点。
- 動物性原材料が60%以上
- グレイン(穀物)フリー
カナガンキャットフードで使用されている動物性原材料は、チキンが中心です。放し飼いで育ったチキンは人間が食べても安全な「ヒューマングレード」品質。厳選された食材をたっぷり使用しているため、肉食動物である猫の食欲を掻き立て、健康的な体作りに役立ちます。
また、カナガンキャットフードは穀物を一切使用していません。穀物はかさ増しやつなぎとして多くのペットフードで使用されていますし、人間にも馴染みがあるものですよね。一見安全そうに見えますが、猫にとっては消化不良や穀物アレルギーの原因となる食材となります。摂取し続けると猫の体に負担をかけてしまうので、注意も必要なのです。
対するサイエンスダイエットは穀物を使用したキャットフード。
特に、小麦・トウモロコシはトリ肉(チキン、ターキー)の次に記載されていました。原材料表示は配合量が多いものから順に記載されるため、穀物の使用量が多いということになります。
どちらのフードも酸化防止剤は天然由来のもので、着色料・香料の使用もありません。しかし、サイエンスダイエットは穀物を使用している点が気になりました。より安心して愛猫に食べさせてあげられるのはカナガンキャットフードと言えますね。
カナガンキャットフードについては、こちらの記事で原材料一つ一つを詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
「カナガン」と「サイエンスダイエット」比較④:栄養価が優れているのは?
続いては栄養価を比較します。結果は以下の通りです。
カナガンキャットフード
|
サイエンスダイエット
アダルトチキン |
|
タンパク質 | 34%以上 | 33.7% |
脂質 | 16.7%以上 | 21.4% |
粗繊維 | 3.25%以下 | 1.4% |
灰分 | 10.7%以下 | 5.6% |
水分 | 8%以下 | - |
オメガ6脂肪酸 | 2.99% | 3.32%以上 |
オメガ3脂肪酸 | 0.82% | - |
リン | 1.1% | 0.78% |
マグネシウム | 0.09% | 0.088% |
ナトリウム | 0.8% | 0.32% |
カルシウム | 1.58% | 0.79% |
カリウム | 0.7% | 0.85% |
タウリン | 0.22% | 0.21% |
ビタミンA | - | 6789IU/㎏ |
ビタミンC | - | 121ppm |
ビタミンD | - | 642IU/㎏ |
ビタミンE | - | 675IU/㎏ |
カルニチン | - | 21.3ppm |
エネルギー(100gあたり) | 405kcal | 439kcal |
愛猫にどのような効果を求めているかによって合うフードが異なるため、一概にどちらの栄養価が優れているとは言いきれません。
このことを踏まえた上で、カナガンキャットフードとサイエンスダイエットの大きな違いを2点解説します。
- オメガ脂肪酸
- エネルギー量
1つ目は、カナガンキャットフードがオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸をバランスよく配合しているのに対し、サイエンスダイエットはオメガ6脂肪酸のみが記載されている点。
オメガ6脂肪酸は血液をサラサラにする作用がある成分。血液がサラサラになることによって、栄養成分が全身に巡りやすくなり健康的な体作りが実現します。さらに、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸が「3:1〜10:1」で配合されていると、毛艶や皮膚の健康状態が改善するとの報告も。
サイエンスダイエットはオメガ6脂肪酸が豊富に含まれていますが、オメガ3脂肪酸量が不明です。愛猫の毛艶が気になる場合は、カナガンキャットフードを選ぶのが良いでしょう。
2つ目のエネルギー量では、カナガンキャットフードが100gあたり405kcal、サイエンスダイエットが439kcal。サイエンスダイエットの方がカロリーがやや高めのため、運動量が多い猫におすすめです。
しかし、室内猫や食べすぎが気になる猫に与え続けてしまうと肥満になる可能性も。給餌量をしっかりと守って与えるようにしましょう。
「カナガン」と「サイエンスダイエット」比較⑤:対象の猫の種類・年齢は?
カナガンキャットフードとサイエンスダイエットは、それぞれどんな猫に対応しているのでしょうか。
カナガンキャットフード
|
サイエンスダイエット
アダルトチキン |
|
対象 | 全猫種・全年齢
(推奨:生後2ヶ月~) |
全猫種・1~6歳 |
カナガンキャットフードは全猫種・全年齢対応のキャットフード、サイエンスダイエット(アダルト チキン)は1〜6歳の成猫用キャットフードです。
サイエンスダイエットは、今回ご紹介しているアダルトチキンの他にも、子猫用やシニア猫用、健康状態ごとに豊富なラインナップがあります。愛猫の成長に合わせた使い方をしたい飼い主におすすめのキャットフードフードと言えるでしょう。
しかし、キャットフードの切り替え時には1〜2週間かけて徐々に慣らしていく必要があります。手間がかかりますし、猫の好みによっては切り替えが上手く進まない可能性も。多頭飼いでは猫によってフードを使い分けている場合もあるため、切り替えはさらに大変になってしまいます。
その一方でカナガンキャットフードは全猫種・全年齢対応のため、切り替えの手間がありません。多頭飼いでもカナガンキャットフードだけで対応できるため、利便性が高いと言えますね。
「カナガン」と「サイエンスダイエット」比較⑥:食いつきがいいのは?
最後に食いつきがいいのはどちらのフードなのか、比較しました。
カナガンキャットフード
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サイエンスダイエット
アダルトチキン |
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粒の大きさ | 直径8㎜~10㎜ | 直径8㎜~10㎜ |
粒の形 | ふっくらとした丸型 | 平べったい丸型 |
良い口コミ |
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悪い口コミ |
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食いつきに関しては、猫の好みや年齢、咀嚼力によって異なるため、どちらがいいとは言えません。どちらの口コミを見ても、「食いつきが良い」という意見と「食いつきが悪い」という意見で分かれていました。
粒の大きさはどちらも同じくらいですが、カナガンキャットフードの方がふっくらと厚みがあるため、嚙みにくさを感じてしまう猫もいるようです。小さく砕いたり、ぬるま湯でふやかすことで食べやすさが改善するので、ぜひお試しください。
また、食いつきにはキャットフードの「匂い」も大きく影響します。
カナガンキャットフードは「食いつきが良い」という口コミの中にも、「とびついて食べる」「喜んで食べにくる」など他のフードとは違うという口コミも多く見受けられました。カナガンキャットフードはチキンなどの動物性原材料をたっぷり使用しているため、濃厚なお肉の香りが食欲を掻き立ててくれるかもしれませんね。
キャットフードの中には香料を使用し、食いつきを良くしている商品もあります。しかし、今回比較した2つのキャットフードはどちらも香料を使用していません。原材料そのものの香りであるが故に、好みは分かれてしまいまいがちですが、安全性には変えられないのではないでしょうか。
「カナガンキャットフード」がおすすめの猫はこんな猫!
今回の結果をもとに、カナガンキャットフードをおすすめする猫の特徴をご紹介します。
猫の状態 | おすすめの理由 |
穀物アレルギーの猫 | グレインフリー |
毛並み・毛艶・皮膚の状態が気になる猫 | オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスが良い |
お肉大好きな猫 | チキンたっぷりの原材料 |
安全性の高いキャットフードを求める猫(飼い主) | 厳しい基準をクリアした工場で作られている |
カナガンキャットフード独自の特徴は、グレインフリーとオメガ脂肪酸のバランスの良さです。穀物アレルギーをもつ猫や、毛並みや皮膚の健康が気になる猫にはカナガンキャットフードがおすすめ。
また、チキンたっぷりの原材料を使用している点や、その品質の安全性の高さは猫の健康に詳しい獣医師もお墨付きです。「とにかく安心・安全なフードを愛猫に食べさせてあげたい」と考える方にはカナガンキャットフードがピッタリですよ。
カナガンキャットフードが気になる方は、以下の公式サイトから詳細をチェックしてみてください。
「SCIENCE DIET」がおすすめの猫はこんな猫!
サイエンスダイエットは以下の特徴を持つ猫におすすめです。
猫の状態 | おすすめの理由 |
運動量の多い猫 | 高タンパク・高カロリー |
ライフステージや健康状態に合わせて食べたい猫 | 子猫用、シニア猫用、毛玉ケア用などラインナップが豊富 |
コスパを重視したい猫(飼い主) | 1日あたり44.1円、返金保証あり |
身近な店舗で購入したい猫(飼い主) | 通販だけでなくホームセンター、ドラッグストアでも購入可能 |
サイエンスダイエットは、コスパの良さとラインナップの豊富さが特徴的な商品です。ライフステージに合わせた細やかなケアがしたい飼い主におすすめと言えます。1袋あたりの価格が安い上、愛猫に合わなかった場合は返金してもらえますよ。
気軽にお試しできる一方で、穀物の使用が気になるのも事実。穀物アレルギーを持たない猫でも、消化不良などで体に負担をかけてしまう可能性があるため、慎重に使用することがおすすめです。
サイエンスダイエットを詳しく知りたい方は以下の公式サイトからチェックしてみてください。