
キャットフードを調べると必ずと言っていいほど目にする「カナガンキャットフード」。
グレインフリー、香料・着色料不使用、ヒューマングレードなど、猫の体に良さそうなワードが並んでいます。
- 原材料は本当に安全?危なくはないの?
- 原材料には中国産も含まれているの?
- 成分のバランスはどうなの?
世界中の愛猫家から人気のカナガンキャットフードですが、このような疑問を持つ人もいるかと思います。この記事では、カナガンキャットフードの原材料や成分について、公式サイトに載っていないことを直接販売元に確認して、徹底的に調査した結果を紹介します。
目次
カナガンキャットフードの原材料の安全性を徹底分析!
カナガンキャットフードには、チキンとサーモンの2種類のフレーバーがあります。フレーバーにより原材料も異なるため、フレーバーごとに原材料を徹底分析していきましょう。
カナガンキャットフードサーモンの原材料
まずは、カナガンキャットフード「サーモン」の原材料について。
原材料名 | 危険性 | 効果 |
魚類78%
・生サーモン31.5% ・乾燥ニシン15% ・乾燥白身魚14% ・生マス2.5% |
− | 猫の主食である「動物性タンパク質」が、全体の78%を占めています。良質な筋や血液を作ったり、太く丈夫な毛を作ったり、健康な体を作るもとになる栄養素です。 |
サーモンオイル5% | − | EPAやDHAなどオメガ3脂肪酸が豊富。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすため、動脈硬化や循環器疾患の予防効果があります。 |
サツマイモ | − | 食物繊維が豊富であり、整腸作用に期待できます。ビタミンCやビタミンAを多く含むため、猫の毛艶を良くしたり、免疫力を高めたりする効果もあります。 |
ジャガイモ
ジャガイモタンパク |
− | 水溶性食物繊維が豊富で消化に良く、便秘改善効果があります。 |
サーモンスープ2% | − | サーモンの旨みを凝縮したスープ。
塩味や旨味といった味覚がない猫の食欲を、濃厚な臭覚刺激で誘います。 |
アルファルファ | − | 13種類のアミノ酸、ミネラル・ビタミン類、食物繊維が豊富で、タンパク質やカロチン、ビタミンEも多く含まれています。食欲増進、消化促進などの効果があります。 |
クランベリー | − | キナ酸という成分が入っていて、アルカリ性に傾いた尿を正常な範囲へ戻してくれる効果があります。猫の尿路結石に多い「ストルバイト尿石症」の予防効果があります。 |
マンナンオリゴ糖 | − | ビフィズス菌などの腸内善玉菌を増やす効果があるため、腸内環境の改善に期待できます。 |
フラクトオリゴ糖 | − | 腸内の善玉菌を増殖活性化させるほか、免疫機能の強化、高脂血症の改善、便秘の改善、血糖値上昇の抑制などの効果があります。 |
リンゴ | − | 水溶性食物繊維が多く、便秘の解消など、腸内環境を整える作用があります。抗酸化作用もあるため、病気の予防にも期待できます。 |
ニンジン | − | 食物繊維やビタミンが多く含まれており、便通促進効果があります。βカロチンには抗酸化作用があるため、毛艶を良くしたり、生肌を美しく保ったりする効果にも期待できます。 |
ホウレンソウ | − | ビタミンCと鉄分が豊富なため、貧血を予防したり、骨の成長をサポートする効果があります。 |
海藻 | − | ヨウ素などのミネラルやオメガ3脂肪酸が豊富であり、若々しい美しさを保つ効果があります。 |
カモミール | − | リラックス効果や安眠効果、抗炎症作用、癒傷作用、鎮痛効果、アレルギーの改善、ストレス軽減などの効果があります。 |
セイヨウハッカ | − | 生肌作用や消化器の不調改善への効果があります。 |
マリーゴールド | − | 抗炎症作用、生肌作用に優れています。 |
アニス | − | 消化機能の向上や肝臓病の改善効果があります。 |
コロハ | − | 胃腸の調子を整える効果があり、食欲不振や便秘、胃の膨張感などの改善に期待できます。脂質の代謝促進作用もあるため、肥満防止にもつながります。 |
アミノ酸類
・メチオニン ・リシン |
− | 臓器、皮膚、筋肉、毛、爪、血液など、健康に生きるために必要な栄養素です。全身に酸素を運んだり、食べ物を分解・消化したり、病原菌やウイルスなどの外敵と戦うなど、生命維持に必要不可欠です。 |
タウリン | − | 猫の体内で合成することができない「必須栄養素」のひとつ。血中のコレステロールや中性脂肪を減らす、解毒作用効果があります。 |
ビタミン類
・A ・D3 ・E |
− | ビタミン類は、炭水化物やタンパク質、脂質からエネルギーを作り出す働きをサポートし、体の調子を整える効果があります。 |
ミネラル類
・亜鉛 ・鉄 ・マンガン ・ヨウ素 |
− | 基礎代謝や新陳代謝、エネルギー代謝を促したり、体の機能や組織を調整・強化したり、心身のバランスを正常に保つ効果があります。 |
カナガンキャットフードサーモンの原材料に、危険性があるものはありませんでした。
米や小麦、トウモロコシといった穀物類を使用していない「グレインフリー」だから、穀物類の消化が苦手な猫でも、安心して食べさせられます。
また、猫の健康や成長に不可欠な動物性タンパク質を78%も使っており、しかも、その全てが人間が食べても安全な「ヒューマングレード」。
使用している食材がいいだけではなく、品質も良いので、安心感が高いですね。
そして、猫の美しい毛艶やしなやかな体を支えるビタミンやミネラルも豊富です。
猫は消化器官が強いとは言えない生き物です。腸内環境を整える効果がある食材がたくさん使われている点も、ポイントが高いでしょう。
カナガンキャットフードチキンの原材料
続いて、カナガンキャットフード「チキン」の原材料を見てみましょう。
原材料名 | 危険性 | 効果 |
肉類60.5%
・乾燥チキン35.5% |
− | 猫の主食である「動物性タンパク質」が、全体の60.5%を占めています。良質な筋や血液を作ったり、太く丈夫な毛を作ったり、健康な体を作るもとになる栄養素です。 |
サーモンオイル1.2% | − | EPAやDHAなどオメガ3脂肪酸が豊富。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすため、動脈硬化や循環器疾患の予防効果があります。 |
サツマイモ | − | 食物繊維が豊富であり、整腸作用に期待できます。ビタミンCやビタミンAを多く含むため、猫の毛艶を良くしたり、免疫力を高めたりする効果もあります。 |
ジャガイモ | − | 水溶性食物繊維が豊富で消化に良く、便秘改善効果があります。 |
チキンオイル4.2%
チキングレイビー2.3% |
− | 鶏肉を焼いたり煮たりした際に抽出されるため、鶏の匂いや旨みがたっぷり。嗅覚刺激から、猫の食欲を誘います。 |
乾燥卵4% | 卵はミネラルやビタミン、タンパク質が豊富であり、ほぼすべての栄養素が含まれている優れた食材です。生卵はキャットフードには使えないため、乾燥卵が使われています。 | |
アルファルファ | − | 13種類のアミノ酸、ミネラル・ビタミン類、食物繊維が豊富で、タンパク質やカロチン、ビタミンEも多く含まれています。食欲増進、消化促進などの効果があります。 |
クランベリー | − | キナ酸という成分が入っていて、アルカリ性に傾いた尿を正常な範囲へ戻してくれる効果があります。猫の尿路結石に多い「ストルバイト尿石症」の予防効果があります。 |
マンナンオリゴ糖 | − | ビフィズス菌などの腸内善玉菌を増やす効果があるため、腸内環境の改善に期待できます。 |
フラクトオリゴ糖 | − | 腸内の善玉菌を増殖活性化させるほか、免疫機能の強化、高脂血症の改善、便秘の改善、血糖値上昇の抑制などの効果があります。 |
リンゴ | − | 水溶性食物繊維が多く、便秘の解消など、腸内環境を整える作用があります。抗酸化作用もあるため、病気の予防にも期待できます。 |
ニンジン | − | 食物繊維やビタミンが多く含まれており、便通促進効果があります。βカロチンには抗酸化作用があるため、毛艶を良くしたり、生肌を美しく保ったりする効果にも期待できます。 |
ホウレンソウ | − | ビタミンCと鉄分が豊富なため、貧血を予防したり、骨の成長をサポートする効果があります。 |
海藻 | − | ヨウ素などのミネラルやオメガ3脂肪酸が豊富であり、若々しい美しさを保つ効果があります。 |
カモミール | − | リラックス効果や安眠効果、抗炎症作用、癒傷作用、鎮痛効果、アレルギーの改善、ストレス軽減などの効果があります。 |
セイヨウハッカ | − | 生肌作用や消化器の不調改善への効果があります。 |
マリーゴールド | − | 抗炎症作用、生肌作用に優れています。 |
アニス | − | 消化機能の向上や肝臓病の改善効果があります。 |
コロハ | − | 胃腸の調子を整える効果があり、食欲不振や便秘、胃の膨張感などの改善に期待できます。脂質の代謝促進作用もあるため、肥満防止にもつながります。 |
タウリン | − | 猫の体内で合成することができない「必須栄養素」のひとつ。血中のコレステロールや中性脂肪を減らす、解毒作用効果があります。 |
ビタミン類
・A ・D3 ・E |
− | ビタミン類は、炭水化物やタンパク質、脂質からエネルギーを作り出す働きをサポートし、体の調子を整える効果があります。 |
ミネラル類
・亜鉛 ・鉄 ・マンガン ・銅 ・セレン |
− | 基礎代謝や新陳代謝、エネルギー代謝を促したり、体の機能や組織を調整・強化したり、心身のバランスを正常に保つ効果があります。 |
カナガンキャットフードチキンの原材料にも、危険性があるものはありませんでした。
カナガンキャットフードサーモンと比べても、メインの原材料が魚から鶏肉に変わるだけで、ほかの原材料に大きな違いはありません。
カナガンキャットフードサーモン同様、グレインフリーなので、消化器官への配慮は申し分なく、穀物アレルギーに関する心配も無用です。
動物性タンパク質は60.5%と、カナガンキャットフードサーモンの78%よりは少ないですが、猫の成長には十分な量だと言えます。
特に、カナガンキャットフードチキンの主原材料である「チキン」は、高品質かつ放し飼いしているチキンだけを使用するというこだわりっぷり。
人間が食べても安全な「ヒューマングレード」であるため、安心して猫に与えられるでしょう。
中国産の原材料も入っている?
カナガンキャットフードの原材料に危険性のあるものはありませんが、産地による危険性はどうなのでしょうか?
多くの方が気になるであろう「中国産」があるのかどうかも、販売元であるレティシアンの担当者に確認・調査したので、結果をお伝えします。
結論から言うと「時期により一部中国産の原材料が含まれていることもある」です。
カナガンナキャットフードは、主原材料である肉や魚はイギリスや近隣のヨーロッパ諸国産を使用することを徹底しています。詳細な産地は以下の通り。
- チキン・乾燥チキン・チキンオイル・チキングレイビー:イギリス
- 生サーモン・乾燥サーモン:スコットランド
- 乾燥ニシン:EU
- 乾燥白身魚・サーモンオイル:イギリス
- サーモンスープ:オランダ
その他の原材料に関しても、基本的にはイギリス産・もしくは近隣のヨーロッパ諸国産のものを使用していますが、一部供給のバランスによっては、中国産原材料が使用されている可能性もあるようです。
中国産原材料が使われていると心配…という方もいますよね?
過去にペットフード業界では、中国産原材料が問題となり大量のリコールが発生した事件もありました。
しかし、この件で問題になったのは中国産の「小麦」です。
カナガンキャットフードは、小麦を中心とする穀物類は一切使用していません。そのため、万が一中国産原材料を使用していたとしても心配ないでしょう。
それでもどうしても中国産原料を使用しているキャットフードは与えなくないという方は、カナガンキャットフードの販売元であるレティシアンに問い合わせてみることをオススメします。
カナガンキャットフードは、パッキングまで完了したフードに1袋1袋製造番号を振り、製造日や原材料を徹底管理しています。問い合わせをして製造番号照会すれば、中国産原材料が使用されているかどうか、すぐに確かめてもらえるでしょう。
マグネシウムは多い?少ない?
カナガンキャットフードの原材料は安心・安全ということは、ハッキリしました。
しかし、成分表を見ると「マグネシウム」の表記がないことが気になりますね。
マグネシウムは、カルシウムやリン同様、必須ミネラル成分のひとつ。
筋肉や神経の機能を調整したり、骨の代謝を促したり、体温・血圧の調整をしたり、体の臓器や組織をスムーズに機能させるために不可欠です。
そんなマグネシウムの詳細が分からないと、不安になってしまいますよね。
マグネシウムに関しても、レティシアンへ問い合わせてみたので、結果をお伝えします。
カナガンキャットフードに含まれるマグネシウムは、以下の通り。
サーモン | 0.13% |
チキン | 0.09% |
AAFCO(米国飼料検査官協会)が定めているマグネシウム適正量は、子猫や成長期の猫(1歳未満)で0.08%、成猫で0.04%となっています。
これは、あくまで最小の基準値であり、これよりも下回ってしまうと、神経障害や高血圧症、骨粗鬆症などが生じやすくなるなど、健康な体を維持できません。
かと言って、基準値よりもたくさん摂ればいいかと言うと、そうでもないのです。
マグネシウムを過剰摂取してしまうと、尿中に溶け出したマグネシウムとリンが結合し、ストルパイト結石と呼ばれる尿路結石を形成するリスクが高まってしまいます。
そのため、マグネシウム含有量は0.08%〜0.09%が理想的とされています。
カナガンキャットフードチキンは、マグネシウム0.09%であり、理想的なマグネシウム含有量と言えるでしょう。
カナガンキャットフードサーモンは、マグネシウム0.13%と理想値よりもやや多いですが、リンとカルシウムとのバランスが良好であるため、大きな心配はいりません。
なお、カルシウムやリンとのバランスは、尿路結石に配慮するなら、
【カルシウム:リン:マグネシウム=1.2〜1.5:1:0.08〜0.1】が望ましいとのこと。
カナガンキャットフードのミネラルバランスは以下の通り。
カルシウム | リン | マグネシウム | |
サーモン | 1.4 | 1 | 0.13 |
チキン | 1.58 | 1.1 | 0.09 |
カナガンキャットフードは、チキンもサーモンも猫の体に合ったミネラルバランスと言えるでしょう。
カナガンの原材料は最初から最後まで基準をクリアしたイギリスで製造
カナガンキャットフードは、品質をとことん追求し、安心安全の生産・品質管理体制で製造されています。
高品質な原材料をふんだんに使用し、猫の体に悪いとされるものは一切入っていません。
そして、ペット先進国であるイギリスのなかでも、特に高い評判と信頼を集めるペットフード専門工場で、原材料の品質チェックからパッキングまでの全ての工程が行われています。
カナガンキャットフードを製造している工場は、欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の厳しい基準をクリアした工場。製造ラインが常時モニタリングされていたり、専門の品質管理官が配置されていたりと、徹底した品質管理が行われています。
そして、キャットフードに使われる原材料は、供給元から工場に届けられた時点で品質テストにかけられます。品質テストを通った原材料だけが製造ラインに回されますが、出来上がったキャットフードに関しても、パッキング前に専用機器で安全性を最終チェックされるのです。
これらの厳しいチェックを通過できたものだけが、消費者の元に届けられるため、猫にも安心して与えられますね。
さらに、パッキングまで完了したキャットフードは、1袋1袋に製造番号がつき、生産日や原材料の情報がすぐわかるよう、徹底した管理がされているのもポイント。
万が一なにかあった場合や、キャットフードに関する相談や疑問がある際には、製造番号を伝えることで迅速に対応してもらえるでしょう。
カナガンキャットフードの原材料【まとめ】
この記事では、カナガンキャットフードに関して、原材料の安全性や、中国産原材料の有無など、安全に猫に与えられるのかどうかを徹底調査した結果をご紹介させていただきました。
カナガンキャットフードを調査させてもらいましたが、原材料も安心、生産地も安心、製造過程も安心、購入後のアフターフォローも安心…と、非の打ち所がないと言っても過言ではありません。
少々値は張りますが、「猫には安心かつ体に良いものを食べさせたい」と思っているなら、カナガンキャットフードがおすすめです。
カナガンキャットフードについて、「もっとよく知りたい!」「うちの猫に食べさせてあげたい!」という方は、以下のリンクから公式サイトで確認してみてください!