
カナガンキャットフードですが、口コミを見てみると「カナガンキャットフードで下痢になった」「軟便になった」というものも見受けられます。愛猫が下痢や軟便になってしまうと、飼い主さんは心配になってしまいますよね?
この記事では、カナガンキャットフードで下痢や軟便になる原因と、その対処法を詳しく解説します。この記事を読めばカナガンキャットフードで下痢や軟便になった場合でも、慌てずに対処できるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
カナガンキャットフード 下痢【目次】
カナガンキャットフードで愛猫が下痢・軟便になった時の原因・対処法1:フードの量が多い
カナガンキャットフードで下痢・軟便になる原因として、最も可能性が高いのが「与えるフードの量が多い」ということ。
カナガンキャットフードは高タンパク質なキャットフードであり、一般的なキャットフードよりも栄養が豊富です。そのため、前に与えていたキャットフードと同等の量を与えると、与えすぎになる可能性が高いのです。
また、公式サイトや口コミサイトでよく目にする「食いつきの良さ」から、おかわりをおねだりする猫も多く、飼い主が与えすぎてしまっている可能性もあるかもしれません。
与えすぎが原因で下痢や軟便になっている場合の対処法は、以下の通りです。
【対処法】給餌量を見直す |
カナガンキャットフードの公式サイトには、猫の体重に合わせた1日の給餌量が記載されています。愛猫に合った給餌量で与えられているのか確認し、適切な給餌量を与えるよう調整しましょう。 |
いくら安心・安全な原材料のみを使用していても、与えすぎてしまっては消化器官に負担になります。特に、カナガンキャットフードは、高タンパク質と栄養満点であるため、飼い主が思っている以上に1日の給餌量が少なくて済みます。
カナガンキャットフードを愛猫に与える際には、前のキャットフードと同等量を与えるのではなく、必ず適正量を確認するようにしましょう。
なお、カナガンキャットフードの公式サイトに記載されている1日の給餌量は以下の通り。
体重(kg) | 1日の給餌量(g) |
1〜2kg | 25〜35g |
2〜3kg | 35〜42g |
3〜4kg | 42〜50g |
4〜5kg | 50〜60g |
5〜6kg | 60〜70g |
6〜7kg | 70〜75g |
7kg | 75〜83g |
猫の現体重ではなく、理想体重をもとに決められた給餌量なので注意が必要です。
この量以上を与えてしまうと、消化器の負担になり、下痢や軟便を誘発するリスクがあるので、適正量を守って与えるようにしてください。
ただし、上記は成猫の適正量であり、子猫やシニア猫の場合の適正量は異なるため、注意が必要です。子猫やシニア猫の場合は、下記を参考に給餌量を調整してみてください。
【子猫の場合の1日の給餌量】
成猫時の体重(kg) | 2〜5ヶ月
1日の給餌量(g) |
6〜9ヶ月
1日の給餌量(g) |
10〜13ヶ月
1日の給餌量(g) |
1〜2kg | 25〜35g | 45〜50g | 55〜65g |
2〜3kg | 35〜50g | 50〜60g | 65〜70g |
3〜4kg | 50〜55g | 65〜75g | 75〜85g |
4〜5kg | 65〜80g | 85〜95g | 95〜100g |
5〜6kg | 80〜95g | 95〜105g | 105〜110g |
6〜7kg | 95〜115g | 115〜120g | 120〜130g |
7〜8kg | 115〜120g | 120〜130g | 130〜135g |
【シニア猫の場合の1日の給餌量】
理想体重(kg) | 1日の給餌量(g) |
1〜2kg | 11〜22g |
2〜3kg | 22〜33g |
3〜4kg | 33〜45g |
4〜5kg | 45〜56g |
5〜6kg | 56〜67g |
6〜7kg | 67〜78g |
7kg | 78g |
ここで注意が必要なのが、カナガンキャットフードの公式サイトに記載されている1日の給餌量は「理想体重」で算出されているということ。
正確な適正量を与えるためには、BCSをもとに給餌量を調整する必要があるのです。
BCSとは、猫の体を上や横から見たり、触ったりすることで猫の体型をチェックする方法のこと。
- 上からみた時にくびれがあるかどうか
- 触った時に肋骨に容易に触れるかどうか
- 横からみた時にお腹の曲線が右肩下がりになっているか
愛猫を実際に見たり、触ったりして、以下の5つの体型のどれに分類するのか確認してみましょう。
BCS3の場合、愛猫は理想体重であると判断できるのため、カナガンキャットフードの1日の給餌量をそのまま与えて問題ありません。
ただし、愛猫がBCS1~2と痩せ気味であったり、BCS4〜5と肥満気味である場合には、体型に合わせた給餌量の調整が必要になります。
以下を参考に、愛猫にとっての適正量を与えるようにしましょう。
- 太り気味の愛猫(BCS4~5)の場合…10%減らす
- 痩せ気味の愛猫(BCS1~2)の場合…10%増やす
適正量について詳しく知りたいという方は、以下の記事に詳細を書いていますので、ぜひチェックしてみてください。

カナガンキャットフードで愛猫が下痢・軟便になった時の原因・対処法2:ビートパルプが入っていないから
カナガンキャットフードで軟便・下痢になる原因として、「ビートパルプが入っていない」ということも考えられます。
ビートパルプとは、サトウダイコン(甜菜)から砂糖を抽出した後に残った副産物、つまり「残りカス」のこと。ビートパルプには、水分を吸収する働きがあるため、便を固まりやすくしたり、腹持ちを良くしたりする効果があります。
低コストで上記の効果を得られるため、安価なキャットフードでは使用されていることが多いです。
しかし、ビートパルプは、猫に危険を与える可能性も…。
と言うのも、ビートパルプはサトウの残りカスであり、糖分(上白糖)が残っている可能性があるから。上白糖には、ビタミンB1欠乏症や肥満・心臓病、発がんのリスクがあり、猫にとって安全とは言えません。
また、ビートパルプは家畜飼料法で定められた方法で抽出するのが主流ではありますが、硫酸系の薬剤を使用して安価に抽出される場合もあります。
薬剤の残留により、発がんリスクが高まるなど、猫に悪影響を与える危険性があるため、避けられるなら避けるべきなのです。
カナガンキャットフードは、ビートパルプを含め、人工添加物を一切使用していません。
カナガンキャットフードでは、ビートパルプの代わりに便の形成をサポートするものとして、サツマイモやジャガイモなど、天然食材の食物繊維を使用しています。便の形成をサポートする原材料が入ってはいますが、ビートパルプよりも便の形成力は高くありません。
つまり、ビートパルプの入っている市販のキャットフードから、ビートパルプが入っていないカナガンキャットフードへ切り替えた場合、下痢や軟便になるのは仕方のないことなのです。
これらを踏まえると、ビートパルプが入っていないことが原因で下痢や軟便が生じている場合の対処法は、以下となります。
【対処法】正しい給餌量で数日〜1週間様子を見る |
ビートパルプが入っていないため、猫の消化器がカナガンキャットフードに慣れるまでは様子を見るしかありません。
与えすぎによる下痢や軟便と混同しないためにも、『適正量』を与えながら様子を見るようにしてください。 早ければ2〜3日、長くても1週間もすれば下痢や軟便は落ち着いてくるでしょう。 ※2週間経っても便の性状が改善しない場合は、ビートパルプがないことが原因で生じる下痢や軟便ではありません。アレルギーやほかの病気の可能性もあるため、医師へ相談した方が良いでしょう。 |
カナガンキャットフードで愛猫が下痢・軟便になった時の原因・対処法3:フードの切り替え直後
カナガンキャットフードで下痢・軟便になる原因として、「フードの切り替え直後」である可能性も考えられます。
実は、食べ物を変えると下痢になる猫は多いのです。
と言うのも、食べ物が変わることで腸内細菌の種類が変化し、それをリセットしようとするから。体内環境を一定に保とうとするため、腸内環境の変化を元に戻そうという働きが生じ、結果として「下痢」が生じるというわけです。
つまり、食べ物が変わって下痢になるのは、猫がそういう体質を持った生き物だからといっても過言ではないのです。
とは言え、愛猫が下痢になると心配してしまいますよね。でも、大丈夫。
キャットフードの切り替えの際に生じる下痢や軟便には、対処法もあります。
キャットフードの切り替え直後に生じる下痢や軟便に対する対処法は、以下の通り。
【対処法①】前のキャットフードから急に変えずに、少しずつ混ぜて移行する |
慣れ親しんだフードにカナガンキャットフードを混ぜ、少しずつその割合を増やし、最短でも7日間かけてカナガンキャットフードに慣らしていきます。
1日目:食べ慣れたフード75%+カナガンキャットフード25% 3日目:食べ慣れたフード50%+カナガンキャットフード50% 5日目:食べ慣れたフード25%+カナガンキャットフード75% 7日目:カナガンキャットフード100%へ完全移行 |
キャットフードの急な移行は、急激な腸内環境の変化に結びつきます。
下痢を予防するためには、急な腸内環境の変化を避けるのが1番。
前に食べていたキャットフードにカナガンキャットフードを少しずつ混ぜて与えることで、腸内環境も少しずつ変化させることができるでしょう。
カナガンキャットフードの公式サイトでも、キャットフードの切り替え時は、少なくとも7日間ほどかけてゆっくり慣らしていくことが推奨されています。
急に全移行せずに少しずつ移行するようにしましょう。
カナガンキャットフード 下痢【まとめ】
カナガンキャットフードで下痢や軟便になる原因と、それぞれの対処法は以下の通りです。
下痢や軟便になる原因 | 対処法 |
フードの量が多い | 給餌量を見直す |
ビートパルプが入っていないから | 正しい給餌量で数日〜1週間様子を見る |
フードの切り替え直後 | 前のキャットフードから急に変えずに、少しずつ混ぜて移行する |
カナガンキャットフードは、猫の健康を第一に考えて作られたキャットフードであるため、人工添加物を一切使用していません。
そのため、市販のキャットフードからカナガンキャットフードへ切り替えた直後や、猫の腸内環境がカナガンキャットフードに慣れるまでの間に下痢や軟便になることがあります。しかし、一般的には1週間程度で腸内環境が順応するとされているため、1週間は様子を見てみましょう。1週間経過しても下痢や軟便がよくならない場合は、給餌量を見直した方が良いです。
また、カナガンキャットフードの販売元である株式会社レティシアンには、ペット管理栄養士などの専門スタッフが常駐しています。猫の体調面で心配がある場合には、以下から問い合わせしてみるのも良いでしょう。
電話 | 0570-200-012 |
お問い合わせホーム | https://www.laetitienpet.com/contact |