
キャットフードを買う際、どのフードが愛猫に合うのか悩んでしまう飼い主さまは多いのではないでしょうか?食事は毎日食べるものでありコスパが重要になりますが、安心安全な成分なのかどうかも気になるポイント。
この記事では、日本の老舗ブランドである「アイムス」と、近年人気の高いプレミアムキャットフードである「グランツキャットフード」を、気になるポイントであるコスパや原材料・栄養価などについて徹底比較します。
グランツキャットフードとアイムスの違いや使い分けがわかりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
「グランツキャットフード」と「アイムス」を6つの項目で比較しました!
日本のキャットフード市場で人気の高い「アイムス」。1946年の創設以来、猫の状態や年齢に合わせ数多くのラインナップを展開しています。対して、創業年数はアイムスに劣るものの、近年急成長と絶大なる人気を集めてきている「グランツキャットフード」。双方とも同じ”キャットフード”でありながら、その特徴は大きく異なります。
ここでは、グランツキャットフードとアイムスの違いと使い分け方を調査するために、以下の6つのポイントを徹底的に比較した結果をご紹介します。
- コスパ
- 販売会社と購入可能な場所
- 主原材料と危険性
- 成分
- 対象
- 食いつきなどの口コミ
なお、グランツもアイムスも多数のラインナップがありますが、本記事ではグランツの【チキン&サーモン】【チキン】と、アイムスの【インドアキャットチキン】【インドアキャットお魚ミックス】を比較しますので、ご了承ください。
グランツキャットフードとアイムスを比較した結果は、以下の通りです。
グランツ
チキン&サーモン |
グランツ
チキン |
アイムス/インドアキャット
チキン |
アイムス/インドアキャット
お魚ミックス |
|
①コスパ | △
1.5kg 4,950円 (165円/日) |
◯
1.5kg 1,290円 (43円/日) |
◯
1.5kg 2,500円 (83円/日) |
|
②販売会社と購入可能な場所 | △
GRANDS株式会社 公式サイトでのみ購入可 |
△
マースジャパンリミテッド 通販サイト、ドラッグストア、ペットショップなどで購入可 |
||
③主原材料と危険性 | ◯
脱水チキン30%、フレッシュチキン15%、脱水サーモン14%、チキンファット10%、チキンプロテイン2%、サーモンオイル0.8% ※危険な原材料なし |
◯
脱水チキン27%、フレッシュチキン25%、チキンファット7%、チキンププロテイン6%、サーモンオイル0.8% ※危険な原材料なし |
△
肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、とうもろこし ※穀物類や人工添加物あり |
△
肉類 (チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、小麦、とうもろこし ※穀物類や人工添加物あり |
④成分 | ◯
タンパク質36%、脂質17% 361kcal/100g |
◯
タンパク質32%、脂質15% 358kcal/100g |
◯
タンパク質30.6%、29.0脂質% 366kcal/100g |
◯
タンパク質25.5%、脂質9.5%〜13.0%以下 347kcal/100g |
⑤対象 | ◯
全猫種・全年齢 |
△
成猫1歳〜 |
△
成猫1歳〜 |
|
⑥口コミ | ◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
×
|
×
|
×
|
×
|
それぞれ詳しく見ていきましょう。
「グランツ」と「アイムス」比較①:コスパはどっちがいい?
グランツとアイムスのコスパを比較した結果は、以下の通りです。
グランツ
|
アイムス/インドアキャット
チキン |
アイムス/インドアキャット
お魚ミックス |
|
お試し | 550円(300g/各種100gずつ) | なし | なし |
価格(税込)と内容量 | 【1.5kg:500g×3袋】4,950円 | 【1.5kg:375g×4袋】1,290円 | 【1.5kg:375g×4袋】2,500円 |
定期コース | ごちそう定期便で10%〜20%OFF(4,455円〜3,960円) | Amazonの定期おトク便で最大15%OFF(1,161円) | なし |
1日あたりの値段
※3kgの成猫の給餌量で計算 |
165円(通常購入時)
132円(定期購入時) ※1日50gで計算 |
43円(通常購入時)
※1日50gで計算 |
83円(通常購入時)
※1日50gで計算 |
コスパが良いのは「アイムス」です。
グランツが1.5kgで4,950円であるのに対し、アイムスは同量でインドアキャットチキンが1,290円、インドアキャットお魚ミックスが2,500円となります。
1日あたりの値段を3kgの成猫の場合で計算すると、1日あたり50円〜100円近い差が。
グランツは、猫本来の食生活に重きを置いて作られたフードであり、動物性原材料の配合率が高いフードです。その分値段が高くなるのは仕方ありませんが、コスパが悪いのは考えものですよね。
そこで、グランツをお得に購入できるお試しコースや定期コースがおすすめです。
グランツには、550円で3種類のフレーバーを100gずつ試せる「お試しコース」があります。
高価なキャットフードを購入しても、猫が食べてくれなかったらショックですよね。550円でどの味が好みなのか、アレルギーはないかなどのチェックができるのはありがたいですね。
また、グランツには、継続購入するたびに割引率が高くなる「ごちそう定期便」もあります。通常では約5,000円するグランツですが、このごちそう定期便をうまく使えば10%〜20%OFFの4,455円〜3,960円で購入できるようになります。
(引用元:グランツキャットフード)
とは言え、お得なコースを利用してもアイムスのコスパの良さには敵いません。
コスパは、アイムスが圧倒的に良いと考えて良いでしょう。
「グランツ」と「アイムス」比較②:販売会社はどっちが安心?
グランツとアイムスの販売会社について比較した結果は、以下の通りです。
グランツ
|
アイムス
|
|
販売会社 | GRANDS株式会社 | マースジャパンリミテッド |
購入可能な場所 | 公式サイトのみ | 通販、ドラッグストア、ペットショップなど |
原産国 | フランス | オーストラリア |
生産工場 | フランスの港町にある工場 | 世界各国にある工場で製造 |
販売会社の安全性が高いのは「グランツ」です。
グランツの販売会社である「GRANDS株式会社」は、株式会社シー・コネクトの子会社。シー・コネクトはECサイトの電子商取引を手がける企業ですが、その通販スキルを活かした新規事業としてGRANDS株式会社を立ち上げました。そしてGRANDS株式会社では、キャットフードの開発や販売を行っています。
グランツの製造工場は、ペット愛国フランスの港町にある工場。
公式サイトには「工場出荷の前には外部機関による衛生検査を実施」という記載がありますが、検査基準などの詳細は明記されていません。
品質管理を行っているものの詳細は不明であるため、安全性が高いとは言い切れないのが現状です。
対するアイムスの販売会社は「マースジャパンリミテッド」。
マースジャパンリミテッドは、米国マースインコーポレイテッドの日本拠点として1975年に創立した会社。その歴史は古く、長くに渡りペットフードやお菓子・食品などの販売や栄養科学の研究をしています。
長年の研究結果に基づいてペットフードの開発をしており、”科学的根拠に基づいた商品”を提供しています。エビデンスがあるため安心できますね。
しかし、アイムスの製造工場に関しては詳細が開示されていません。
2010年にはアメリカの工場で製造されたペットフードにサルモネラ菌が発見され、商品回収をしたことも。
また、公式サイトでしか購入できないグランツに対し、アイムスはドラッグストアやホームセンターなど比較的どこでも簡単に手に入ります。
アイムスは実物を見て購入できる点がメリットになりますが、在庫管理が各店舗任せになってしまう点はやや懸念点。
グランツは株式会社GRANDSが在庫管理を徹底しており、注文を受けてから購入者のもとへ発送します。しかし、アイムスは店舗管理になるため、管理がずさんな店舗ではキャットフードが傷んでしまう可能性も否定できません。
どちらも製造工場の詳細が不明な点は懸念点となりますが、在庫管理を一貫して行っている点を加味すると、グランツの方が安心できるでしょう。
「グランツ」と「アイムス」比較③:原材料がいいのは?
グランツとアイムスでは、原材料に大きな違いがあります。
また、グランツもアイムスもラインナップが複数であり、商品ごとに原材料の内容も異なります。どれが愛猫に向いているのか判断する重要なポイントにもなるため、詳しくみてみましょう。
グランツ
チキン&サーモン |
グランツ
チキン |
アイムス/インドアキャット
チキン |
アイムス/インドアキャット
お魚ミックス |
|
主な原材料 | 脱水チキン30%、フレッシュチキン15%、脱水サーモン14%、チキンファット10%、チキンプロテイン2%、サーモンオイル0.8% | 脱水チキン27%、フレッシュチキン25%、チキンファット7%、チキンププロテイン6%、サーモンオイル0.8% | 肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、とうもろこし | 肉類 (チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、小麦、とうもろこし |
その他の原材料 | さつまいも、じゃがいも、エンドウ豆、チコリ、マンナンオリゴ糖、ビール酵母、ユッカエキス、クランベリー、ブロッコリー、ブルーベリー、グルコサミン、コンドロイチン、ビタミン類(A、D3、E)、アミノ酸類(タウリン、L-カルニチン)、ミネラル類(銅、ヨウ素、鉄、マンガン、セレン、亜鉛) | さつまいも、エンドウ豆、ひよこ豆、チコリ、ビール酵母、マンナンオリゴ糖、クランベリー、ブロッコリー、ブルーベリー、ユッカエキス、スピルリナ、グルコサミン、コンドロイチン、ビタミン類(A,D3,E)、アミノ酸類(タウリン,L-カルニチン)、ミネラル類(銅,ヨウ素,鉄,マンガン,セレン,亜鉛) | 植物 性タンパク、大麦、油脂類(鶏脂)、家禽類、食物繊維(ビートパル プ、オリゴ糖)、ユッカ、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、 コリン、ナイアシン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、クロライド、 鉄、銅、ナトリウム、ヨウ素)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化 防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸、BHA、 BHT) | 食物繊維(ビートパルプ、セルロース、オリゴ糖)、さとうもろこし、油 脂類(鶏脂、フィッシュオイル)、乾燥酵母、乾燥卵、ユッカ、魚介類 (かつおエキス、サーモンエキス)、L-カルニチン、ビタミン類(A、B1、 B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、 カリウム、カルシウム、クロライド、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ 素)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェ ロール、ローズマリー抽出物、クエン酸、BHA、BHT) |
穀物類 | なし | なし | とうもろこし、大麦 | 小麦、とうもろこし、さとうもろこし |
好ましくない原材料 | なし | なし | ◯◯ミール、穀物類、ビートパルプ | ◯◯ミール、穀物類、ビートパルプ |
人工添加物 | なし | なし | BHA、BHT | BHA、BHT |
原材料が良いのは「グランツ」です。
グランツは、”猫本来の食生活”に重きを置いて製造されているため、人工添加物などの猫に好ましくないものは一切使用していません。さらに、元々肉食動物である猫のために、動物性原材料も多く使用しています。
人工添加物などの有害物質だけでなく「穀物類」を一切使用していないのも、グランツの特徴のひとつ。猫は穀物類の消化を得意としないため、穀物類を食べると下痢や軟便になってしまうことも多いです。穀物アレルギーを持つ猫も少なくはないため、穀物類は極力摂取しないことが望ましいとされています。
また、マンナンオリゴ糖やチコリといった「プレバイオティクス」を配合している点も特徴的。プレバイオティクスは、善玉菌の増殖をサポートする作用を持つため、腸内環境の改善に役立ちます。
さらに、クランベリーやブルーベリーなどのベリー類も配合されているため、尿路結石の予防にも期待できます。
グランツは、猫が抱えやすい「下痢」や「尿路結石」といった、猫特有の問題を解決し得る原材料が使用されているため、良いキャットフードと言えるでしょう。
対するアイムスの主原材料は、肉類と穀物類です。
動物性原材料が第一原材料であるため猫向けのフードと言えますが、穀物類を使用している点は懸念される点。
穀物類は、フードのつなぎ目的で使われることも少なくはなく、また、腹持ちを良くする効果を持ちます。大食いの防止やダイエットには向いているかもしれません。
しかし、穀物アレルギーを発症したり、猫の胃腸の負担になる可能性も高いため、注意が必要なのも確か。
穀物類は猫に好ましい原材料とは言えないため、注意が必要になるでしょう。
また、第一原材料に肉類を使用していますが、詳細を見るとチキンミールや家禽ミールといった「◯◯ミール」が使用されています。
◯◯ミールは「油脂を抽出した乾燥肉」のことですが、使用する肉の状態は特に指定されていません。定義上、腐敗した肉や病気で亡くなった動物の肉を使用していても問題にならないのです。必ずしも「品質面が安全」と言い切ることができないため、注意しましょう。
さらに、ビートパルプやBHA・BHTといった猫の体に好ましくないものも使用されています。
ビートパルプは、便を固める作用を持つため下痢や軟便予防に役立ちます。しかし、サトウダイコンから砂糖を抽出する際の副産物であり、健康を害する可能性も否定できません。
また、防腐剤として使用されているBTAやBHTは、発ガン作用も報告されています。
多量に摂取しなければ問題はありませんが、原材料にこだわる飼い主さんにとっては、気になる点かもしれませんね。
とは言え、ビートパルプは毛玉ケアや下痢予防に役立ちますし、BTAやBHAは酸化防止にも役立ちます。
アイムスは室内飼の猫への配慮がされている良いフードですが、猫に好ましくないものを使用しているのも確かです。
猫に好ましくないものを一切使用せず、天然由来の原材料のみで猫が抱えやすい問題を解決し得るグランツの方が優れていると言えるでしょう。
「グランツ」と「アイムス」比較④:栄養価が優れているのは?
グランツとアイムスの成分や栄養価にも、大きな違いがあります。
栄養価の違いにより猫の体に与える効果も異なるため、詳しく見ていきましょう。
グランツ
チキン&サーモン |
グランツ
チキン |
アイムス/インドアキャット
チキン |
アイムス/インドアキャット
お魚ミックス |
|
タンパク質 | 36% | 32% | 30.6%以上 | 25.5%以上 |
脂質 | 17% | 15% | 12.6%以上 | 9.5%以上13.0%以下 |
繊維 | 4.5% | 4.5% | 3.0%以下 | 5.0%以下 |
灰分 | 8.5% | 10% | 7.0%以下 | 10.0%以下 |
水分 | 10% | 10% | 7.5%以下 | 10.0%以下 |
オメガ6脂肪酸 | 0.7% | 2.0% | 2.0% | 2.3% |
オメガ3脂肪酸 | 0.5% | 0.3% | 0.05% | 0.4% |
オメガ6:オメガ3 | 1.4:1 | 6.7:1 | 40:1 | 5.75:1 |
リン | 1.1% | 1.0% | 1.1% | 1.1% |
マグネシウム | 0.09% | 0.06% | 0.10% | 0.14% |
ナトリウム | 0.6% | 0.6% | − | − |
カルシウム | 1.6% | 1.2% | 1.1% | 1.3% |
カリウム | − | − | − | − |
タウリン | − | − | 0.18% | 0.3% |
カロリー
(100gあたり) |
361kcal | 358kcal | 366kcal | 347kcal |
グランツもアイムスも成分の違いにより、得られる効果も異なります。
愛猫の状態により適しているフードは異なるため、どちらが優れているとは一概に言うことができません。
グランツおよびアイムス(インドアキャットチキン)は、高タンパク質なフードです。
タンパク質は、猫の良質な筋肉やハリのある毛・肌を作るのに欠かせない成分。特に、急成長期である子猫や活発な猫にとって、高タンパク質なフードは不可欠です。
特に活発な猫の場合には、よりタンパク質の多いグランツのチキン&サーモンが良いでしょう。しかし、高タンパク質なフードは、シニア猫や腎臓・肝臓の機能が低い猫には負担になりかねません。シニア猫の場合は、獣医に相談しながら与えるようにしましょう。
対し、アイムスのお魚ミックスはタンパク質と脂質の含有量が少なめです。
子猫や活発な猫には少々物足りなさがありますが、腎臓や肝臓が弱っている猫にはおすすめです。シニア猫など、タンパク質の負荷が気になる場合には、アイムスのお魚ミックスを選ぶのも選択肢のひとつでしょう。
グランツ(チキン)やアイムス(お魚ミックス)は、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスが非常に良いフードです。
オメガ3脂肪酸は抗炎症作用、オメガ6脂肪酸は皮膚や毛並みを美しく保つ効果があります。特に、オメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸が3:1〜10:1の場合、最も毛艶が改善するという報告も。
猫の毛並みが気になる場合や、猫の美しさを保ちたい場合におすすめでしょう。
ただし、オメガ3脂肪酸の含有率は高くはないため、炎症が酷すぎる場合には効果に期待できない可能性もあるため注意しましょう。
また、タウリンは猫の体内で生成することができない栄養素のひとつ。
タウリンが不足すると、免疫力が下がったり循環器疾患を抱えやすくなったりします。アイムス(お魚ミックス)は、タウリンが豊富なため免疫ケアにも役立つでしょう。
そして、グランツとアイムス(お魚ミックス)に共通する点として、水分量の高さも挙げられます。
猫はもともと水をあまり飲まない動物。それ故に、加齢に伴い腎臓や心臓などの循環器疾患を抱えやすくなります。水分を摂ることで予防できるため、フードから水分を摂れるのは嬉しいことですね。
グランツもアイムスも、猫の健康や成長に欠かせない栄養をバランスよく配合しているフードです。活発な猫や子猫にはグランツ(チキン&サーモン)、毛並みや皮膚の状態が気になる元気な猫にはグランツ(チキン)、毛並みや皮膚の状態が気になるシニア猫にはアイムス(お魚ミックス)など、使い分けるのが良いでしょう。
「グランツ」と「アイムス」比較⑤:対象の猫の種類・年齢は?
グランツとアイムスの対象については、以下の通り。
グランツ
チキン&サーモン |
グランツ
チキン |
アイムス/インドアキャット
チキン |
アイムス/インドアキャット
お魚ミックス |
|
対象 | 全猫種・全年齢
(推奨:生後2ヶ月〜) |
成猫1歳〜 | 成猫1歳〜 |
グランツのチキン&サーモンは全年齢、グランツのチキンとアイムスは1歳以上の成猫が対象になります。
急成長期である子猫は、成猫よりもより多くのタンパク質やカロリーが必要になります。そのため、一般的には子猫専用・成猫以上など年齢によりフードを切り替えなければなりません。
しかし、フードの切り替えには少なくとも1週間〜2週間の期間が必要になります。切り替え期間中は、好みの問題で食べないこともありますし、下痢や軟便が生じる可能性も。
その点、フードの切り替え不要なグランツのチキン&サーモンは使い勝手の良いフードと言えます。高タンパク質かつ高カロリーなフードだからこそ、量の調整だけで子猫でも成猫でも食べられるんですね。
さまざまな猫種・年齢の猫を多頭飼いしている場合にも、グランツのチキン&サーモンはおすすめです。
「グランツ」と「アイムス」比較⑥:食いつきがいいのは?
グランツとアイムスの食いつきや口コミについて見てみましょう。
グランツ
チキン&サーモン |
グランツ
チキン |
アイムス/インドアキャット
チキン |
アイムス/インドアキャット
お魚ミックス |
|
粒の大きさ | 8mm〜10mmの三角形 | 10mm〜12mmのコイン型 | 10mm〜12mmの丸形 | |
良い口コミ |
|
|
|
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悪い口コミ |
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|
|
|
グランツもアイムスも「良く食べる」という口コミと「食べない」という口コミ、双方の口コミがありました。
食いつきに関しては、猫の好みや咀嚼力に大きく左右されるため、一概にどちらが良いとは言えません。
しかし、より小粒であるグランツのチキン&サーモンは、咀嚼力の弱い子猫やシニア猫向けと言えます。(※高タンパク質であるため、腎臓や肝臓の機能が弱っている猫には不向きです。)
また、グランツの「原材料が安心」という口コミに対し、アイムスでは「防腐剤が心配」など、原材料に対する心配の声も。
猫には安心安全なフードを食べさせたい、体に良いものだけを食べさせたい、という方はグランツがおすすめです。
「GRANDSキャットフード」がおすすめの猫はこんな猫!
グランツキャットフードは、以下のような猫におすすめです。
猫の状態 | おすすめの理由 | |
全フレーバー共通 | 穀物アレルギーのある猫 | グレインフリー。 |
尿路結石が気になる猫 | 尿路ケア効果のあるクランベリーやブルーベリーを配合している。 | |
排便コントロールが気になる猫 | プレバイオティクスを配合している。 | |
水分をあまり摂らない猫 | 水分含有量が高い。 | |
チキン&サーモン | 急成長期の子猫 | タンパク質が37%以上であり、急成長に必要なタンパク質をカバーできる。 |
運動量の多い猫 | タンパク質が37%以上であり、良質な筋肉を作り出せる。 | |
チキン | 肉系のフードが好きな猫 | 肉類をたっぷり使用している。 |
毛艶や皮膚の状態が気になる猫 | オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が高配合。 |
グランツキャットフードの特徴は、猫が抱えやすい問題にコミットしているという点。
猫は、尿路結石や下痢・軟便などの排便コントロールの問題を抱えやすい動物です。
グランツは、ベリー類を配合することで尿路結石を予防できたり、消化器の負担になる穀物類を使用していなかったり、プレバイオティスクを配合して腸内環境を整えたりと、猫への配慮がされているキャットフードです。
また、水分量も高いため、多くの猫が抱えやすい腎臓病の予防にも期待できるでしょう。
さらに、チキン&サーモンは、高タンパク質なフードであるため子猫や運動量の多い猫にもおすすめです。ただし、高タンパク質はシニア猫には負担になる可能性もあります。シニア猫はカロリー消費が少ないためです。そのため、全年齢対応のフードではありますが、若くて元気な猫向けのフードとして考えた方がいいいでしょう。
毛並みの悪さや皮膚炎などで悩んでいる猫の場合、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸を多く配合しているチキンがおすすめ。
ただし、チキンは抗炎症作用を持つオメガ3脂肪酸が少ないため、皮膚炎がひどい場合にはあまりおすすめできないと考えられるのでかかりつけのお医者さんの助言を聞くようにしましょう。
グランツキャットフードの詳細が気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
「iamsキャットフード」がおすすめの猫はこんな猫!
アイムスは、以下のような猫におすすめです。
猫の状態 | おすすめの理由 | |
全フレーバー共通 | 毛玉の吐き戻しが気になる猫 | ビートパルプにより便と一緒に排出できるようになる。 |
腹持ちが悪い猫 | 穀物類により満腹感が得られやすい。 | |
水分をあまり摂らない猫 | 水分含有量が高い。 | |
チキン | 急成長期の子猫 | タンパク質が30%以上であり、急成長に必要なタンパク質をカバーできる。 |
運動量の多い猫 | タンパク質が30%以上であり、良質な筋肉を作り出せる。 | |
お魚ミックス | 免疫力を高めたい猫 | タウリンが豊富。 |
毛艶や皮膚の状態が気になる猫 | オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスが良い。 | |
腎臓や肝臓が弱い猫 | タンパク質や脂質が少なく、臓器への負担が少ない。 |
アイムスの特徴は、ドライフードにも関わらず水分量が多いという点。
猫は積極的に水分を摂らないため、加齢に伴い腎臓や肝臓などの機能が衰えていきます。糖尿病や心臓病といった病気になりやすいですが、水分を摂ることで予防することも可能です。
なかなか水分を摂ってくれない猫や、腎臓ケアをしたい場合におすすめでしょう。
チキンは、アイムスのなかでもタンパク質を多く含むため、運動量の高い猫向け。
腎臓や肝臓が弱っている猫やシニア猫には高タンパク質のフードは負担になりやすくおすすめできませんがで、運動量が多く、元気で活発な猫には高タンパク質は必要です。
室内飼でも運動量の多い猫の場合、アイムスのチキンがおすすめです。
毛並みの悪さや皮膚炎などで悩んでいる猫の場合、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスが良いお魚ミックスがおすすめ。
お魚ミックスには、タウリンも豊富なため、炎症や毛艶の改善だけでなく、免疫力を高めることも期待できます
アイムスはインドアキャットのほかにも「子猫用」「シニア用(7歳以上、11歳以上、15歳以上)」など、ラインナップも豊富です。
愛猫の状態にぴったりのフードが見つかるかもしれませんね。
ただし、消化器の負担になる「穀物類」や猫に好ましくないとされている成分(ビートパルプや◯◯ミール、BHA、BHT)などが配合されている点は考慮する必要があります。
コスパが良いフードではありますが、リスクがゼロではないということは理解しておきましょう。
アイムスの詳細が気になる方は、ぜひ公式サイトを確認してみてください。